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疾患・症状と医薬品

早漏の原因と治療薬・市販薬・漢方薬

早漏の原因・治療薬・市販薬・漢方薬

早漏(そうろう)は、自分が望むよりも早く射精してしまい、射精のタイミングをうまくコントロールできずに悩む状態です。性交の前や挿入直後に射精してしまうなど、症状の現れ方には個人差があります。

治療には、局所麻酔薬によって亀頭の感覚を調整する方法や、内服薬、射精をコントロールする練習などがあります。また、早漏を効能・効果に含む市販薬として「トノス」や「グローミン」があり、処方箋なしで購入できる医薬品の選択肢もあります。

早漏とは

早漏は、射精までの時間が短いことに加えて、射精のタイミングを自分で調整しにくく、そのことが本人やパートナーの悩みになっている状態を指します。

性行為の開始から1分程度以内に射精することは診断上の目安の一つですが、時間の長さだけで早漏と決まるわけではありません。射精のコントロールのしにくさや、本人の困りごとも重要です。

早漏でみられる主な特徴

  • 挿入前や挿入して間もなく射精してしまう
  • 射精を自分の意思で遅らせることが難しい
  • 射精までの時間が以前より短くなった
  • 射精のタイミングが気になり、性交時に不安や焦りを感じる

早漏には、性行為を始めた頃から続いているタイプと、以前は問題なかったものの途中から現れるタイプがあります。

原因には、性的刺激への感受性や射精に関わる神経の働き、不安・緊張などの心理的要因が関係します。また、途中から早漏が現れた場合には、勃起不全(ED)、前立腺の炎症、甲状腺機能の異常などが関係していることもあります。

特にEDを伴う場合は、勃起が維持できなくなることへの不安から射精を急いでしまうなど、両方の症状が影響し合うことがあります。

早漏の治療方法

早漏の治療では、射精のタイミングを調整する方法や、陰茎の感覚を抑える医薬品、神経の働きに作用する内服薬などを検討します。

また、EDや強い不安などが関係する場合は、それらの症状に対する治療も重要です。

治療方法 特徴・内容
局所麻酔薬 亀頭の感覚を一時的に抑え、射精までの時間を延ばすことを目的とします。
内服薬 SSRIなど神経伝達に作用する医薬品が、医療機関で検討されることがあります。
行動療法 射精しそうになったら刺激を止めるなど、射精のタイミングを調整する練習を行います。
関連する症状の治療 ED、前立腺炎、強い不安などが関係する場合には、それぞれの状態に応じた治療を行います。
局所麻酔薬

亀頭の感覚を一時的に抑え、射精を遅らせる方法です。

内服薬

SSRIなどが、医療機関で検討されることがあります。

行動療法

射精の直前に刺激を止めるなど、射精のタイミングを調整する練習です。

関連する症状の治療

EDや前立腺炎、不安などが関係する場合には、その状態に応じた治療を行います。

自分で試せる射精コントロールの方法

代表的な方法に、射精しそうになったら刺激をいったん止め、興奮が落ち着いてから再開するスタート・ストップ法があります。

また、コンドームによって刺激を調整する方法や、パートナーと相談しながら無理のないペースで性交することも選択肢です。医薬品による治療と組み合わせる場合もあります。

早漏に使われる主な医薬品

早漏に用いられる薬には、亀頭の感覚を抑える局所麻酔薬と、神経の働きに作用する内服薬などがあります。

日本では、早漏を効能・効果に含む一般用医薬品として、トノスやグローミンなどの男性ホルモン配合外用薬が販売されています。ただし、両者は配合成分と使用目的が異なります。

トノス(局所麻酔成分・テストステロン配合)

トノスは、射精を遅らせたい方の早漏対策に用いられる外用医薬品です。

アミノ安息香酸エチル・プロカイン塩酸塩・ジブカイン塩酸塩という3種類の局所麻酔成分を配合しており、亀頭の周囲に塗布することで感覚を一時的に抑え、射精を遅らせる働きがあります。

さらに男性ホルモンのテストステロンも配合しており、男性ホルモンの不足に伴う精力減退・勃起力減退・男子更年期障害などにも使用されます。

早漏対策では、性交の20〜30分前に亀頭冠へ適量を塗布し、感覚が鈍くなったら石鹸とぬるま湯で洗い流す使用方法が案内されています。

トノスはグローミンと何が違う?

射精までの時間を延ばしたい場合は、局所麻酔成分を含むトノスが直接的な選択肢になります。

一方、グローミンには局所麻酔成分が配合されておらず、男性ホルモンを補充することが主な目的です。早漏の原因や、勃起力・性欲の低下などを伴うかによって選択が異なります。

グローミン(テストステロン配合)

グローミンは、男性ホルモンの分泌不足に伴う早漏、勃起力減退、性欲欠乏、性感減退などに用いられる外用医薬品です。

体内で産生される男性ホルモンと同じ構造のテストステロンを1%配合しており、皮膚から吸収させることで男性ホルモンの不足を補います。

加齢などに伴って性欲や勃起力が低下している方、男性ホルモンの不足が関係する性機能の悩みがある方に検討されます。

早漏も正式な効能・効果に含まれていますが、トノスのように亀頭を局所麻酔して射精を遅らせる薬ではありません。

医療機関で検討される内服薬など

薬・成分 特徴・位置づけ
パロキセチン・セルトラリンなど
SSRI
セロトニンの働きに作用する抗うつ薬です。射精までの時間を延ばす目的で使用されることがありますが、日本では早漏自体の承認効能とは区別されます。
ダポキセチン 海外では早漏の治療薬として使用される短時間作用型のSSRIです。日本では未承認です。
リドカインなど
局所麻酔薬
陰茎の感覚を抑える目的で使用されます。早漏に対する研究や海外で使用されている製剤があります。
ED治療薬
PDE5阻害薬
勃起不全を伴う方では、EDの治療によって性交時の不安や射精のコントロールが改善する場合があります。
パロキセチン・セルトラリンなど(SSRI)

神経の働きに作用し、射精までの時間を延ばす目的で使用されることがあります。早漏への使用は日本での承認効能とは異なります。

ダポキセチン

海外で早漏治療に使用される薬ですが、日本では未承認です。

リドカインなどの局所麻酔薬

亀頭の感覚を一時的に抑え、射精を遅らせる目的で用いられます。

ED治療薬(PDE5阻害薬)

早漏にEDを伴う場合に、勃起機能の改善を目的として検討されます。

SSRIなどの内服薬では、吐き気、眠気、性機能への影響などに注意が必要です。海外で販売されるダポキセチンなどを個人輸入する場合は、国内未承認であることや、品質・安全性の問題に注意が必要です。

早漏と漢方薬

早漏に対しては、局所麻酔薬や射精のタイミングを調整する治療が中心です。一方、性交時の緊張や不安、不眠、神経過敏などを伴う場合には、その方の症状や体質に応じて漢方薬が検討されることもあります。

ただし、これから紹介する漢方薬は、早漏そのものの改善を正式な効能とするものではなく、主に関連する精神的・身体的な不調に用いられる処方です。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

柴胡加竜骨牡蛎湯は、不安感やイライラ、動悸、不眠などがあり、緊張しやすい方に用いられる漢方薬です。

比較的体力があり、精神的な興奮や不安が強い方に適した処方で、性交時の緊張に加えて普段から気持ちが落ち着かない、不眠があるといった場合に、関連症状への選択肢となります。

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

桂枝加竜骨牡蛎湯は、疲れやすく、神経が過敏で、不安や緊張、不眠などを伴う方に用いられる漢方薬です。

比較的体力が低下している方や、些細な刺激でも気持ちが高ぶりやすい方の神経症・不眠などに使用されます。柴胡加竜骨牡蛎湯と同様に、早漏そのものではなく、併存する症状や体質を考慮して検討する処方です。

カミツレ薬局で相談・購入できる早漏の医薬品

カミツレ薬局では、早漏を効能・効果に含む第1類医薬品のトノスとグローミンを取り扱っています。

射精を遅らせたい方には局所麻酔成分を配合したトノス、男性ホルモンの分泌不足による性機能の低下を伴う方にはグローミンなど、お悩みの内容に応じてご相談いただけます。

第1類医薬品・オンライン購入可能

トノス <3g>

局所麻酔成分・テストステロン配合

射精が早い、射精までの時間を延ばしたい方に。3種類の局所麻酔成分が亀頭の感覚を一時的に抑え、射精を遅らせる外用医薬品です。

男性ホルモンも配合しており、早漏・勃起力減退・精力減退などが効能・効果に含まれます。

商品情報・購入ページを見る
第1類医薬品・オンライン購入可能

グローミン <10g>

テストステロン1%配合クリーム

男性ホルモン不足に伴う早漏・勃起力減退・性欲低下などに。男性ホルモンを皮膚から補充し、分泌不足に伴う性機能の低下に用いられる医薬品です。

塗りやすいクリームタイプで、局所麻酔成分を含まない男性ホルモン補充薬です。

商品情報・購入ページを見る

不安・緊張などの関連症状に用いる漢方薬

サンワ柴胡加竜骨牡蛎湯エキス細粒「分包」 ― 精神不安、動悸、不眠、イライラなどを伴う方に。

サンワ桂枝加竜骨牡蛎湯エキス細粒「分包」 ― 神経過敏で疲れやすく、不眠や緊張が気になる方に。

トノス・グローミンは男性ホルモンを配合するため、原則として併用しません。前立腺がん・その疑い、睡眠時無呼吸症候群、排尿困難を伴う前立腺肥大などでは使用できません。また、50歳以上の男性では使用前に前立腺検査が必要です。トノスは15℃以下での保管が必要です。

トノスの局所麻酔成分や男性ホルモンがパートナーに付着しないよう、性行為前には塗布部位を十分に洗い流してください。各製品の使用方法・注意事項は商品ページでご確認いただけます。

早漏の薬は通販・処方箋なしで購入できる?

トノスやグローミンは第1類医薬品で、処方箋なしで通販・オンライン購入できます。カミツレ薬局では薬剤師が使用状況や体調、注意事項などを確認したうえで販売しています。

一方、SSRIなどの処方箋医薬品は、医療機関での診察・処方箋が必要です。ダポキセチンは日本では未承認であり、国内で承認された一般用の早漏治療薬として購入することはできません。

また、EDを伴う場合にはED治療薬が検討されますが、早漏そのものの薬とは目的が異なります。ED治療薬は製品の販売区分や条件に応じて、医師の処方または薬剤師による対面販売などが必要です。

カミツレ薬局では、処方箋医薬品以外の医療用医薬品を店舗で対面販売する場合もありますが、医療用医薬品の通販・郵送販売は行っていません。

勃起力の低下を伴う場合は、ED(勃起不全)の治療薬・市販薬の解説ページも参考になります。

以前は問題がなかったのに急に射精が早くなった場合や、排尿時の痛み、骨盤周囲の痛み、勃起力の著しい低下などを伴う場合は、泌尿器科などで原因を確認することも大切です。

早漏の医薬品・男性の性機能に関するご相談

「トノスとグローミンはどう違う?」「射精までの時間を延ばしたい」「男性ホルモンが不足しているか気になる」「病院の薬と併用できる?」など、相談しにくいお悩みもお気軽にご相談ください。

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参考文献・情報源

執筆・監修:カミツレ薬局 薬剤師 河津伸也
宮城県仙台市・東北大学病院前
本ページは、医薬品添付文書や医学・薬学資料に基づき、一般の方向けにまとめています。