
トノスの特徴

射精を遅くしたい人、早漏防止、早漏予防に!
本剤は有効成分として局所麻ひ剤(アミノ安息香酸エチル、プロカイン塩酸塩、ジブカイン塩酸塩)と男性ホルモンであるテストステロンを配合した医薬品です。
亀頭冠によくすり込むことで、局所麻ひ剤の作用により射精の遅延化に効果が期待できます。男性ホルモンはひと口で言えば「男らしさ」を促す物質で、皮ふ柔軟部(陰のう部)にすり込むことで体内に吸収されますので、加齢によるホルモンの分泌不足による精力減退、勃起力減退、遺精、男子更年期障害の症状の改善が期待できます。
トノスの添付文書情報
効能・効果
男子更年期障害、男性性器神経衰弱症(早漏、勃起力減退、性器不全、精力減退、遺精、夢精等)
用法・用量
男子更年期障害には患部または皮膚柔軟部に毎日1回、約0.1g(小豆大)ずつよくすりこむように塗擦し、好転したら隔日または週2回にする。
男性性器、神経衰弱症(早漏、勃起力減退等)で直接性器に塗る。
【詳しいご使用方法(推奨)】
- チューブから指先に取り出す長さ:5mm/回
- 用 法:行為20〜30分前に塗ってください。
- 塗布部:亀頭部(亀頭冠)
- 注意事項:よくすり込むように塗ってください。麻ひ感が生じたら石鹸などで洗い落としてください。なるべく少量から使用してください(まれに効きすぎて勃起力が低下することがあります)。
- チューブから指先に取り出す長さ:5mm/回
- 用 法:1日1回
- 塗布部:陰のう部(睾丸)
- 注意事項:全体によくすり込むように塗ってください。改善が認められたら、1日おきか週2回程度に塗る回数を減らしてください。
【用法関連注意】
- 定められた用法・用量を厳守してください。
- 目に入らないように注意してください。万一、目に入った場合には、すぐに水またはぬるま湯で洗ってください。なお、症状が重い場合には、眼科医の診療を受けてください。
- ご使用前後には、手指をよく洗ってください。
- 塗布部を清潔にしてからお使いください。
- 外用にのみ使用してください。
成分・分量
100g中
| 有効成分 | 分量(100g中) | 本質 |
|---|---|---|
| テストステロン | 1g | 男性ホルモン |
| アミノ安息香酸エチル | 10g | 局所麻ひ剤 |
| プロカイン塩酸塩 | 0.5g | 局所麻ひ剤 |
| ジブカイン塩酸塩 | 1g | 局所麻ひ剤 |
| ジフェンヒドラミン塩酸塩 | 0.5g | 抗ヒスタミン剤 |
添加物:白色ワセリン
してはいけないこと
- 次の人は使用しないでください。
- 本剤の成分に対しアレルギー症状を起こしたことがある人
- ご使用前に本剤をチューブから5mm程度出し、内股などの皮膚のうすい所にすり込んで、翌日中に薬疹、発赤、かゆみ、かぶれ、はれなどの症状が現れた人
- アンドロゲン依存性腫瘍[例えば前立腺腫瘍、乳腫瘍(悪性)]及びその疑いのある人
- 女性
- 小児(15歳未満)
- 排尿困難を伴う前立腺肥大のある人
- 前立腺検査 ※ の結果、前立腺特異抗原(PSA)の値が2.0ng/mL以上の人(医師の判断に従ってください)
- ※本剤の有効成分(テストステロン)は前立腺腫瘍を進行させるおそれがあります。
- a)特に50歳以上の男性は前立腺腫瘍の罹患率が高まるため、本剤のご使用前に前立腺検査を受ける必要があります。
- b)継続的にご使用の人は定期的な検査を受ける必要があります。
- c)検査の結果、異常があった場合には直ちに本剤のご使用を中止して、医師または薬剤師に相談してください。
- 睡眠時無呼吸症候群である人
- 次の部位には使用しないでください。
- 目や目の周囲、粘膜(口腔、鼻孔等)
- 陰茎部先端(尿道口)
- 外傷、炎症、湿疹、ただれ、化膿などのある部位
- 本剤を使用している間は、次の医薬品を使用しないでください。
男性ホルモンを含んだ医薬品
- 使用者以外へ付着させないでください。
- ご使用後は石鹸とぬるま湯で手を十分に洗ってください。
- 本剤を使用者以外の人に付着させないように注意してください。付着した場合は直ちに洗い流してください。
- 塗布部が他の人と接触する可能性があるときは、塗布部を石鹸とぬるま湯で十分に洗い流してください。
相談すること
- 次の人は使用前に医師または薬剤師に相談してください。
- 医師の治療を受けている人
- 前立腺肥大ではあるが、排尿困難を伴わない人
- 薬や化粧品によりアレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、はれ、水疱など)を起こしたことがある人
- 本人または家族がアレルギー体質の人
- 重度の心臓病、腎臓病、肝臓病、高血圧またはその既往歴のある人
- 使用後、次の症状があらわれた場合は、副作用の可能性があるので、直ちに使用を中止し、この文書を持って医師または薬剤師に相談してください。
関係部位 症状 皮膚 発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、はれ、水疱、にきび - 1ヶ月程度使用しても症状の改善がみられない場合は、この文書を持って医師または薬剤師に相談してください。
- 誤った使い方をしてしまった場合は、直ちに使用を中止し、この文書を持って医師または薬剤師に相談してください。
【保管及び取扱い上の注意】
- 冷蔵庫など直射日光の当たらない涼しい所(15℃以下)に密栓して保管してください。
- 小児の手の届かない所に保管してください。
- 他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり、品質が変わることがあります)
- 使用期限を過ぎた製品は使用しないでください。
- 本剤が出すぎた場合は、チューブに戻さないでください。
■その他■
本剤は法廷表示を記載するため、内容量に対して大きな容器を用いています。そのため、容器内にすき間がございますが、品質保持のための窒素ガスを封入し、また内容量を厳重に管理しております。
よくあるご質問(Q&A)
主成分の局所麻ひ剤による射精遅延の効果(麻痺感)は、個人差はございますが亀頭部に直接塗布するため比較的即効性(数分〜20分程度)がございます。そのため、用法・用量にも記載の通り、性行為の20〜30分前に塗布してください。
局所麻ひ剤成分がパートナーに付着すると、パートナーの局部にも麻ひ作用が及び、性交に支障をきたす可能性があります。
安心してご使用いただくため、塗布後のふき取り・洗浄、あるいはコンドームのご使用をお願いしております。塗布後は、塗布部位の麻痺感を指先などで確認後、塗布部を石鹸とぬるま湯で十分に洗い流してください。
また、仮に十分に拭き取り・洗浄ができていない状態でオーラルセックスなど塗布部を女性が口にした場合、女性の口や舌が本剤の局所麻痺剤で痺れや苦味などの違和感を感じる懸念がございますが、通常は1時間以内に消失します。
個人差ございますが、本剤に配合している局所麻痺剤の効果は、一般に約1時間程度と言われておりますので、塗布後、約1時間が目安になります。
なお、作用は1時間を経て急に消失するのでなく、通常は徐々に消失します。
「トノス」は熱に弱く、変色したり分離する場合がありますので、冷所(1〜15℃)保存をお願いしております。
そのため、長時間の常温での保管はお勧めできません。
長時間、高温環境下(特に30℃超)に置いておくとワセリンが融ける温度に近づき、あるいは融点を超えて融けてしまうことで、均一に分散させていた配合成分に偏りや濃淡が生じ、薄くなった部分を取り出した場合に効かない事態が懸念されます。
また、いったん融けてしまうと、たとえ冷やしても元の均一に分散された状態には戻りませんので、旅行など外出時の移動の際は、保冷バックなどに入れて持ち運んでいただくことをお勧めいたします。
射精を遅らせる目的(早漏改善)で、性行為の際にトノスを頓用で、本剤をご使用する程度であれば、補充される男性ホルモンは微小であり、前立腺肥大を進行させるリスクは少ないと考えられており、使用は問題ございません。
ただし、男子更年期障害や勃起力減退、精力減退に対する男性ホルモンの補充目的で、毎日継続的なご使用を希望の場合には、前立腺肥大の症状の悪化につながる可能性があるためお勧めできません
睡眠時無呼吸症候群の人は、男性ホルモンが症状を悪化させると言われているため、トノスのご使用はできません。
バイアグラ、レビトラ、シアリスなどのED治療薬(PDE5阻害剤)との併用は可能です。
また、PDE5阻害剤と男性ホルモン剤の併用は、EDの有効性を高めるという学術報告もあり、併用が有用との見解も示されています。
早漏にお悩みで射精を遅らせたい場合には、局所麻痺剤の作用のある「トノス」が効果的です。「グローミン」には、局所麻痺剤を配合しておりません。
一方、勃起力の回復など、男性ホルモンの補充を主な目的とする場合は、男性ホルモンだけを配合した「グローミン」がお勧めです。「グローミン」は「トノス」より、男性ホルモンの補充量が多く効果が期待できます。
原則的に、男性ホルモンの過剰投与を避けるため、複数の男性ホルモン剤を併用しないように注意が必要です。
ただし、日々のホルモン補充を「グローミン」で行い、性行為の当日は「グローミン」を休薬し、あるいは事前にグローミンの塗布部を洗い流し、亀頭部へ「トノス」を頓用のうえ、局所麻痺剤が作用次第、塗布部を洗い流すことで、過剰投与を避けながら併用し、双方の良さを両立することが期待できます。
■よくあるご質問(Q&A)について■
トノスの製造メーカーである大東製薬工業株式会社ホームページ内のFAQを参考にした回答をまとめました。
<商品概要>
メーカー:大東製薬工業株式会社
商品名:トノス
医薬品分類:第1類医薬品
区分:OTC医薬品
小児用区分:大人用(大人(15歳以上)の用量・用法しかない)
薬剤形状:塗布剤
内容量:3g



