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2025年 インフルエンザ流行に備えた予防・対策薬
<風邪・インフルエンザの流行に備えて>

インフルエンザとは
インフルエンザウイルスは強い感染力を持つ急性ウイルス性呼吸器感染症で、発熱と鼻水、咳や頭痛、全身倦怠感、そして呼吸器など粘膜の炎症を引き起こします。
毎年12月〜3月ごろにかけ流行しますが、近年は流行時期が早まったり、夏の流行なども散見されます。
通常、飛沫感染などによりインフルエンザ感染後1〜数日の潜伏期を経て、急な寒気と高熱(38度以上)、全身の脱力感、筋肉痛、関節痛が現れますが、軽症例では、喉の痛み、鼻水、咳など風邪に似た症状があらわれます。
1週間程度で自然軽快することが多いですが、高齢者や乳幼児は脱水や栄養障害を起こしやすいため、注意が必要となります。
また、糖尿病や心疾患や呼吸器疾患、腎機能障害などの基礎疾患がある方は、重症化しやすいため予防接種を含めた対策が必要となります。
10代の若者にとっては受験時期とも重なり、また異常行動(幻覚、興奮など)や転落事故のリスクも報告されており、インフルエンザの予防・重篤化しないための対策が重要となります。
インフルエンザ対策(医薬品など)
急性熱性疾患の改善に
柴葛解肌湯(さいかつげきとう)は、インフルエンザや新型コロナなどの急性熱性疾患によく使用される漢方薬で、高熱や激しい症状が全身に及ぶ風邪症状に適した漢方薬です。
風邪の初期症状に使用される「葛根湯」と扁桃炎や風邪の後期の症状にも対応する「小柴胡湯加桔梗石膏」を合わせたような処方で、悪寒や身体の痛み、倦怠感、口の渇き、頭痛、発病初期から高熱を出すようなインフルエンザ様症状に効果がある漢方薬です。
風邪をひきやすい方の風邪予防に
玉屏風散(ぎょくへいふうさん)は、カラダの抵抗力を高めて、病原菌を寄せ付けないための風邪など感染症予防対策薬です。
外的要因(ウイルスや細菌、花粉、ホコリ、化学物質など)を体内に侵入させないための「衛気(えき)」と呼ばれる皮膚や粘膜などの体表にあるバリア機能を高め、肺・ノド・鼻、あるいは汗腺の免疫を高める目的で使用されます。
そのため、風邪をひきたくない高齢者や虚弱体質で風邪をひきやすい方、インフルエンザの予防目的としても使用される機会の多い漢方処方となります。
また、花粉症や慢性鼻炎、ハウスダストなどのアレルギーのある方の体質改善として使用されることもございます。
ノドが赤く腫れて痛む風邪症状に
金羚感冒散(きんれいかんぼうさん)は、熱っぽく、喉が赤く腫れて痛み、鼻水や淡が粘り、口が乾くような風邪症状に使用される漢方薬です。
患部を冷やし炎症を取り除くことで、つらいのどの痛みや咳症状を改善します。
いつまでも残るしつこい「咳(せき)」に
竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう)は、発熱後、熱は下がったけど咳だけが残り体調がすっきりしない方、激しくせき込む方に使用される漢方処方です。
口内や気管支が乾燥し、敏感になることで少しの刺激でも咳が出やすくなってしまっている状態を、喉を潤し炎症を抑えることで、長引く感冒症状、咳症状の改善が期待できます。
インフルエンザの解熱・鎮痛に
インフルエンザの治療は対症療法が基本のため、水分を取り安静にし、十分な睡眠や栄養補給が重要です。
体に侵入したウイルスを排除するため免疫力で熱を上げているため、過度な解熱は推奨されませんが、38.5度以上の高熱や頭痛など症状がつらい場合には、アセトアミノフェン(カロナール)などの解熱鎮痛剤を使用する必要もあります。
市販で売られている解熱鎮痛剤には、ライ症候群や脳症を引き起こす可能性がある医薬品もあるため、安全性の高いアセトアミノフェンの使用が推奨されます。
インフルエンザ・コロナ抗原検査キット
流行時期に自宅で簡単検査
流行時期に大切なのは、インフルエンザの予防対策です。
流行前のワクチン接種や、飛沫感染を防ぐためのマスク着用、流水によるうがい・手洗いによる感染予防が大切です。
また、重症化しやすい高齢者や乳幼児などは早期の対応が重要です。
まずは、自宅で簡単にインフルエンザにかかっているかを検査できる抗原検査キットを備えておきましょう。
インフルエンザA型、B型の判定だけではなく、新型コロナウイルス(COVID?19)も同時に検査可能です。
第1類医薬品のため、ドラッグストアでも薬剤師がいる時間帯にしか販売ができず、必要な時に購入ができないことがあるので事前の準備が大切です。



