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- 銀翹散(ぎんぎょうさん)と金羚感冒散の違いは?喉の痛みに効く漢方を比較
「銀翹散」と「金羚感冒散」
銀翹散(ぎんぎょうさん)とは
「銀翹散」は、葛根湯と同じように風邪のひき初めに使用する漢方薬ですが、配合された構成生薬の大半が冷やす効果があり、特にノドが赤く腫れて痛み、熱っぽく、鼻水や痰が粘り、口やノドが乾燥する「風熱表証(表熱)」を改善させる「辛涼解表剤(しんりょうげひょうざい)」といわれています。
※ 銀翹散は、風熱表証のページでも紹介したように、風邪の初期に高熱や喉の痛みを伴う場合に効果的です。
寒気のあるかぜに葛根湯が効くのに対し、ノドが痛いタイプには銀翹散が適していると言われています。
乾燥する冬や、エアコンを多用する夏は部屋が乾燥するため、急性咽頭炎(のどかぜ)などになりやすくなります。
「銀翹散」は風邪の引き始めで、高熱や喉の痛み、口の渇き、軽い頭痛などの症状がある方に使用され、体内の熱を冷まして風邪の進行を防ぐ効果が期待できます。
特に、喉の痛みが強く唾を飲み込むだけでも痛い、また口の渇きや熱感がある場合に有効とされています。
金羚感冒散(きんれいかんぼうさん)とは
金羚感冒散(きんれいかんぼうさん)は「銀翹散(ぎんぎょうさん)」に由来した漢方薬で、日本で初めて漢方エキス剤を販売した小太郎漢方製薬が作った商品名(登録商標)です。
「銀翹散」と「金羚感冒散」の違いとは?<成分比較>
金羚感冒散は「銀翹散」に由来した漢方医薬品ですが、成分的に違いはあるのでしょうか。
当薬局でも取り扱いのある小太郎漢方製薬の金羚感冒散との配合生薬との比較は次の表になります。
配合生薬 | 銀翹散 | 金羚感冒散 |
---|---|---|
薄荷 | 2.556g | 2.556g |
淡豆豉 | 2.136g | 2.136g |
牛蒡子 | 2.136g | 2.136g |
金銀花 | 4.26g | 4.26g |
連翹 | 4.26g | 4.26g |
荊芥 | 1.704g | 1.704g |
淡竹葉 | 1.704g | 1.704g |
桔梗 | 2.556g | 2.556g |
甘草 | 2.556g | 2.556g |
羚羊角 | ー | 0.132g |
1日服用量 | 3包(5,900mg) | 3包(5,920mg) |
貴重な生薬を含んだ「金羚感冒散」
現在、ドラッグストアなどで販売している「銀翹散エキス顆粒Aクラシエ」については、「羚羊角(レイヨウカク)」が配合されていません。
貴重な「羚羊角」はウシ科のサイガの角を原料とした生薬で、現在ワシントン条約によって入手困難となった影響で、銀翹散にもともと配合されていた「羚羊角」が配合されていない製品が流通しています。
一方、金羚感冒散には炎症を抑え、解熱、鎮静作用のある貴重な「羚羊角(レイヨウカク)」を含んだ漢方薬として現在も販売されています。
ノドかぜに金羚感冒散(きんれいかんぼうさん)

喉が赤くはれて痛む、熱っぽい風邪、鼻水や淡に粘り気があり、口が乾く症状によく効きます。
取り扱い商品(第2類医薬品)
「金羚感冒散」との併用
・疲れがひどい時には「参蘇飲(じんそいん)」を併用
・日射病(霍乱)や嘔吐下痢には「藿香正気散(かっこうしょうきさん)」を併用
・鼻づまりがひどい時には「辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)」を併用
・ノドの痛みがひどい時には「桔梗石膏(ききょうせっこう)」を併用
こんな悩みの方にお勧めの漢方
- 喉が赤く腫れていたい。
- 唾を飲み込むだけで痛い。
- なんだか熱っぽい。
参考・出典
- 小太郎漢方製薬株式会社
- クラシエの漢方
- 漢方業務指針 改定第5版.日本薬剤師会編.じほう
※本記事は医薬品の情報提供を目的としており、効果には個人差があります。服用にあたっては医師または薬剤師にご相談ください。