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酒さ(あかはな)に使用される漢方処方
酒さ(赤鼻)によるお悩みを体質から改善へ
あなたに合った漢方薬をご紹介します
酒さ・赤ら顔と漢方薬
「酒さ」とは?
中高年の顔面、特に鼻に好発し、赤みと血管拡張が数ヵ月以上持続する疾患です。
赤みだけでなく、ニキビのような丘疹や膿疱も混じってできることもあります。
酒さには「紅斑毛細血管拡張症(第1度酒さ)」「丘疹膿疱型(第2度酒さ)」「瘤腫型(第3度酒さ)」「眼型(第4度酒さ)」などの4種類があります。
また、ステロイドを顔に長期使用することで起こる「酒さ様皮膚炎(ステロイド誘発性皮膚炎)」や「顔面播種状粟粒性狼瘡」など酒さに似た疾患もあります。
酒さの原因はいまだに解明されていませんが、過度の日光暴露や精神的ストレス、飲酒、刺激物の摂取、肝機能障害などが悪化因子となると言われています。
抗生剤の長期服用やロゼックス軟膏(メトロニダゾール)などの外用薬、またはレーザー治療がおこなわれますが、酒さは長期的な治療となるため西洋医学のみではなく、漢方薬での治療や併用も検討されます。
酒さでお悩みの方は、体質・症状に合った漢方薬を選ぶことで、根本的な改善が期待できます。
症状に応じて、以下の漢方薬が選ばれることがあります。
一部の漢方薬については、リンク先より購入が可能です。
酒さ(あかはな)で使用される代表的な漢方薬
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)と「酒さ」
顔面や頭部、頸部などを含む体の上部(上焦)の赤みや炎症に使用される漢方薬で、特に顔面や頭部の炎症(特に化膿性炎症)、皮疹に効果がある漢方処方です。
12種類の生薬が配合されており、発散剤と解熱剤の2群で成り立っています。
山梔子(さんしし)、黄芩(おうごん)、黄連(おうれん)の清熱作用により患部の炎症を鎮め、防風(ぼうふう)、荊芥(けいがい)、桔梗(ききょう)、薄荷(はっか)、連翹(れんぎょう)、枳実(きじつ)は、解毒、排膿、発散の効果があり、川芎(せんきゅう)、白芷(びゃくし)は諸薬を上部に作用させる効能を有しています。
尋常性ざ瘡(にきび)などに使用される漢方処方として知られているが、酒さ、酒さ様皮膚炎、脂漏性皮膚炎、尋常性毛瘡、癤(せつ)、その他の湿疹(皮膚炎)、蕁麻疹、赤面症、多汗症、花粉症、頭痛、感冒、インフルエンザなど、上焦風熱の症候を呈する疾患に臨床応用されています。
漢方薬選定にあたっての注意点
「証(しょう)」をもとに、体質や症状を総合的に判断して最適な処方を選びます。
本ページはあくまで一般の方にもわかりやすく漢方に触れていただき、漢方薬選択の参考にしていただくためのものです。自己判断での服用に不安がある場合は、ぜひ薬剤師にご相談ください