- ホーム
- 鼻出血(鼻血)に使われる薬・漢方薬
疾患・症状と医薬品
鼻出血(鼻血)の原因と治療薬・漢方薬

鼻出血(鼻血)は、鼻の中の血管が傷ついて出血する症状です。鼻を強くかむ、鼻の粘膜が乾燥するなど身近なきっかけで起こる一方、鼻血を繰り返す方では、鼻炎や服用中の薬などが関係することもあります。
鼻血が出たときは正しい圧迫止血が基本です。また、のぼせや顔の赤み、不眠などを伴う鼻出血に対して、鼻血を正式な効能・効果に持つ黄連解毒湯・黄連阿膠湯などの漢方薬も選択肢になります。
鼻出血(鼻血)とは
多くの鼻血は、鼻の穴の入り口に近い、鼻中隔の前方にある血管が集まった部分から起こります。特に子どもでは鼻を触る刺激や鼻炎、成人では乾燥・炎症などもきっかけになります。
鼻血の主なきっかけ・背景
- 鼻をほじる、強くかむ、ぶつけるなどの刺激
- 空気の乾燥やアレルギー性鼻炎・副鼻腔炎
- 抗凝固薬・抗血小板薬などの服用
- 繰り返す場合には鼻の病変や血液の病気なども確認
高血圧がある方では出血が止まりにくくなる場合もありますが、高血圧だけが鼻血の直接原因とは限りません。また、鼻血が頻繁に出る、片側ばかり続く、あざや歯ぐきの出血を伴う場合には原因の確認が大切です。
鼻血が出たときの止め方と治療
鼻血が出たら、座って少し前かがみになり、小鼻の柔らかい部分を10〜15分ほど続けてつまむことが基本です。途中で何度も手を離さず、口に流れた血は飲み込まずに出します。
| 治療方法・薬 | 特徴・内容 |
|---|---|
| 圧迫止血 | 小鼻をしっかり押さえ、頭を後ろに反らさず止血します。 |
| 耳鼻咽喉科での処置 | 出血点が分かる場合は焼灼などで止血し、必要に応じて止血材・鼻腔パッキングなどを使用します。 |
| 原因に応じた対応 | 乾燥・鼻炎などへの対策や、血液を固まりにくくする薬の影響、繰り返す出血の原因を確認します。 |
小鼻をしっかり押さえ、頭を後ろに反らさず止血します。
出血点が分かる場合は焼灼などで止血し、必要に応じて止血材・鼻腔パッキングなどを使用します。
乾燥・鼻炎などへの対策や、血液を固まりにくくする薬の影響、繰り返す出血の原因を確認します。
鼻出血で用いられる主な医薬品・処置
| 治療方法・薬 | 特徴・内容 |
|---|---|
| 局所血管収縮薬・止血処置 | 医療機関では状況に応じて局所の血管収縮薬、焼灼、止血材などを用います。 |
| 止血に関わる薬 | 出血の原因や重症度に応じてトラネキサム酸などが検討されることがあります。すべての鼻血に必要なわけではありません。 |
| 鼻炎に対する治療薬 | アレルギー性鼻炎などで粘膜への刺激が続く場合には、原因となる鼻炎の治療も行います。 |
医療機関では状況に応じて局所の血管収縮薬、焼灼、止血材などを用います。
出血の原因や重症度に応じてトラネキサム酸などが検討されることがあります。すべての鼻血に必要なわけではありません。
アレルギー性鼻炎などで粘膜への刺激が続く場合には、原因となる鼻炎の治療も行います。
適切な圧迫を続けても出血が止まらない、出血量が多い、ふらつく、強い外傷を伴う場合は、耳鼻咽喉科や救急医療機関での対応が必要です。血液を固まりにくくする薬を自己判断で中止しないでください。
鼻血に用いられる漢方薬
漢方薬は、鼻血という症状だけでなく、顔ののぼせや熱感、冷え、不眠、イライラ、便通などを考慮して選びます。黄連解毒湯と黄連阿膠湯は、どちらも鼻出血・鼻血が正式な承認効能に含まれる処方です。
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
黄連解毒湯は、顔が赤くのぼせやすい、熱感がある、イライラして落ち着かないといった症状を伴う鼻出血に用いられます。黄連・黄芩・黄柏・山梔子の4種類の生薬を組み合わせ、漢方でいう「熱」が強い状態を整える処方です。
鼻出血のほか、口内炎、皮膚のかゆみ、不眠などにも効能があり、顔のほてりや炎症を伴う症状が気になる方に選択肢になります。
黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)
黄連阿膠湯は、冷えやすい一方で顔がのぼせる、胸苦しい、眠りにくいといった症状を伴う鼻血に用いられます。黄連・黄芩などに阿膠・芍薬・卵黄を組み合わせた処方で、乾燥した皮膚のかゆみや不眠を伴う方にも用いられます。
黄連解毒湯と黄連阿膠湯の違い
黄連解毒湯は、顔の赤み・強いのぼせ・イライラなどが目立つ方に。黄連阿膠湯は、冷えやすく、のぼせや胸苦しさ、不眠などを伴う方に特徴があります。
黄連阿膠湯には卵黄由来成分が含まれるため、鶏卵にアレルギーがある方は使用できません。
そのほかの漢方薬
顔ののぼせや赤み、便秘傾向などがある方の鼻血に。大黄を含み、下痢などに注意が必要です。
鼻炎などによって鼻を頻繁にかむ方では、出血の背景にある鼻の症状に合わせて処方を選ぶことがあります。
漢方薬は鼻血が出ている最中の圧迫止血に代わるものではありません。また、黄連解毒湯の長期連用では腸間膜静脈硬化症などに注意が必要です。鼻血に対する服用は漫然と継続せず、各製品の添付文書に従ってください。
カミツレ薬局で相談・購入できる漢方薬
カミツレ薬局では、鼻出血・鼻血を効能に持つ2つの漢方薬を取り扱っています。のぼせや冷え、不眠などの症状も確認しながら、適した処方についてご相談いただけます。
黄連解毒湯エキス細粒G「コタロー」
おうれんげどくとう
鼻出血に正式な効能を持つ漢方薬。顔の赤み・のぼせ・熱感、イライラなどを伴う方に。
商品情報・購入ページを見る黄連阿膠湯エキス細粒G「コタロー」
おうれんあきょうとう
鼻血に正式な効能を持つ漢方薬。冷えやすく、のぼせや胸苦しさ、不眠などを伴う方に。
商品情報・購入ページを見る鼻炎などを伴う方へ
荊芥連翹湯エキス細粒G「コタロー」 ― 慢性鼻炎・蓄膿症などに。鼻出血そのものの止血薬ではなく、鼻炎症状に対する関連商品です。
鼻血の薬は通販・処方箋なしで購入できる?
黄連解毒湯・黄連阿膠湯などの鼻出血・鼻血に承認効能がある一般用漢方薬は、処方箋なしで通販・オンライン購入できる製品があります。
一方、医療機関での焼灼・止血処置などは薬の購入だけでは対応できません。カミツレ薬局では医療用医薬品を通販・郵送販売しておらず、処方箋医薬品以外の医療用医薬品については条件に応じて店舗で対面販売する場合があります。
日頃から鼻血を繰り返す方は、乾燥や鼻炎への対策に加え、出血の頻度、服用中の薬、他の出血症状なども確認しておくと適切なお薬を選びやすくなります。
執筆・監修:カミツレ薬局 薬剤師 河津伸也
宮城県仙台市・東北大学病院前
本ページは、医薬品添付文書や医学・薬学資料に基づき、一般の方向けにまとめています。



