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疾患・症状と医薬品

膣カンジダの症状と治療薬・漢方薬

膣カンジダの治療薬・市販薬・漢方薬を薬剤師が解説

デリケートゾーンが強くかゆい、白いポロポロとしたおりものが出る、治ったと思ってもまた繰り返す――。こうした症状は、膣カンジダによって起こることがあります。

治療の中心は、カンジダ菌の増殖を抑える抗真菌薬です。以前に医師の診断・治療を受けた方の再発には、オキナゾールL100やメディトリートなど、通販で購入できる第1類医薬品もあります。また、繰り返す不調や外陰部の炎症などに対しては、症状・体質に応じた漢方薬の応用も検討されます。

膣カンジダとは

膣カンジダは、皮膚や粘膜にも存在するカンジダという真菌(カビの仲間)が、腟や外陰部で増殖して炎症を起こす病気です。必ずしも性行為によって感染する病気ではなく、抗菌薬の使用、妊娠、糖尿病などを背景に発症することもあります。

主な症状の特徴

  • 外陰部や腟の強いかゆみ、赤み、ヒリヒリする感じ
  • 白い酒かす状・カッテージチーズ状のおりもの
  • 外陰部の腫れや違和感、性交時の痛みなど

似た症状は細菌性腟症、トリコモナス腟炎、かぶれなどでも起こります。おりものの状態や診察・検査結果を合わせて判断するため、初めて症状が出た場合は婦人科で診断を受けることが大切です。

膣カンジダの治療

カンジダ菌に直接作用する抗真菌薬が基本です。腟内の症状と外陰部の症状によって、腟剤やクリームを使い分けます。

治療方法 内容
腟錠・腟坐剤 腟内に挿入してカンジダ菌に作用する治療薬。6日間連続使用する製剤や、医療用の1回使用型などがあります。
外陰用クリーム 外陰部の発疹を伴うかゆみや炎症に塗布します。おりものなど腟内の症状がある場合、クリームだけで腟内を治療することはできません。
内服抗真菌薬 医療機関ではフルコナゾールなどが症状・経過に応じて検討されます。妊娠中などは使用上の制約があります。
再発・難治例の評価 短期間に繰り返す場合や治療で改善しない場合は、原因菌の種類や別の病気、誘因などを確認します。
腟錠・腟坐剤

腟内のカンジダ菌に作用します。製品により使用回数・日数が異なります。

外陰用クリーム

外陰部のかゆみ・炎症に。腟内の症状には腟剤との併用が必要です。

内服抗真菌薬

フルコナゾールなどを医療機関で検討することがあります。

再発・難治例の評価

原因菌や別の病気、再発の誘因を確認します。

膣カンジダに使われる主な薬

薬・成分 特徴・位置づけ
オキシコナゾール
オキナゾールなど
カンジダ菌に作用する抗真菌薬。一般用のオキナゾールL100は、医師による診断・治療歴がある方の再発に使用します。
ミコナゾール
メディトリートなど
腟坐剤と外陰用クリームがあり、腟内の症状と外陰部のかゆみに合わせて使用できます。
クロトリマゾール
エンペシドなど
医療用腟錠や、再発時に使用する一般用の外陰用クリームなどがあります。
フルコナゾール
ジフルカンなど
医師が症状や再発状況を踏まえて選択する内服の抗真菌薬です。
オキシコナゾール(オキナゾールなど)

腟内のカンジダ菌に作用。一般用製品は診断歴がある方の再発に。

ミコナゾール(メディトリートなど)

腟坐剤と外陰用クリームを症状に合わせて使用します。

クロトリマゾール(エンペシドなど)

医療用腟錠や一般用の外陰用クリームなどに使用される抗真菌成分です。

フルコナゾール(ジフルカンなど)

医師の判断で用いる内服抗真菌薬です。

市販の腟カンジダ再発治療薬は、以前に医師から腟カンジダと診断され、治療を受けた方を対象とします。初めての症状や、短期間に再発を繰り返す場合は、市販薬だけで対応せず原因を確認してください。

腟錠とクリームはどう使い分ける?

腟内のおりもの・かゆみには腟剤

オキナゾールL100はオキシコナゾール硝酸塩、メディトリートはミコナゾール硝酸塩を配合した腟カンジダ再発治療薬です。いずれも対象となる一般用製品は、1日1回、6日間連続して腟内に使用します。途中で症状が軽くなっても、各製品に定められた日数を守ることが大切です。

外陰部のかゆみや発疹にはクリーム

エンペシドLクリームやメディトリートクリームは、腟カンジダの再発による、発疹を伴う外陰部のかゆみに用います。腟内の症状(おりもの、熱感など)がある場合は、クリームだけでなく腟剤も使用する必要があります。

腟剤とクリームをまとめて選びたい方へ

腟内のおりものの変化に加え、外陰部のかゆみもある方には、メディトリート腟坐剤と同クリームを組み合わせたセット商品もあります。それぞれの患部に合わせて使用できるのが特徴です。

膣カンジダと漢方薬

腟カンジダの原因である真菌への治療は抗真菌薬が中心です。一方、漢方薬はおりもの、外陰部の炎症やかゆみ、疲れやすさなど、患者さんに現れている症状や体質から選ばれることがあります。承認効能に「腟カンジダ」と記載されていない処方でも、関連する症状への応用を検討できます。

竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

竜胆瀉肝湯は、おりもの(こしけ)や、下半身の炎症に関係する不調に用いられる漢方薬です。外陰部の赤み・熱感などが目立つ場合や、帯下を伴う場合に、症状に合わせて検討されます。

竜胆・黄芩・黄連など、余分な熱や炎症に着目する生薬を組み合わせた処方です。ただし、真菌を除去する抗真菌薬とは役割が異なり、感染が続いている場合は原因に対する治療を優先します。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

補中益気湯は、疲れやすさ、食欲低下、病後の消耗などに用いられる代表的な漢方薬です。体調を崩しやすい方や、疲労感が続いている方の体調管理を目的に検討されます。

膣カンジダを繰り返す方の中でも疲労や胃腸の弱さが目立つ場合に、全身状態を踏まえて選択することがあります。再発する原因の評価や抗真菌薬による治療に代わるものではありません。

そのほかのかゆみ・皮膚炎に用いられる漢方薬

三物黄芩湯

皮膚のかゆみや熱感が強く、ほてりを伴う湿疹・皮膚炎などに。外陰部の皮膚症状が続く場合に、原因を確認したうえで検討されます。

温清飲

乾燥を伴う慢性的な湿疹・皮膚炎や、のぼせなどが気になる方に。感染症の治療ではなく、関連する皮膚症状・体質を目標とする処方です。

カミツレ薬局で相談・購入できる再発治療薬

カミツレ薬局では、過去に医師の診断・治療を受けた方の腟カンジダ再発に使用する第1類医薬品を通販で取り扱っています。腟内の症状、外陰部のかゆみなどに合わせて商品を選べます。

第1類医薬品・オンライン購入可能

オキナゾールL100(6錠)

オキシコナゾール硝酸塩配合・腟錠

腟カンジダの再発による、かゆみや白いおりものなどの腟症状に。医療用でも使用される抗真菌成分を配合し、1日1錠を6日間使用する治療薬です。

商品情報・購入ページを見る
第1類医薬品・オンライン購入可能

メディトリート(腟坐剤・クリームセット)

ミコナゾール硝酸塩配合

腟内のおりもの・かゆみに使う腟坐剤と、外陰部の発疹を伴うかゆみに使うクリームのセット。腟内・外陰部の両方に症状がある方の選択肢です。

商品情報・購入ページを見る

その他の腟カンジダ再発治療薬

メディトリート(腟坐剤6個) ― 腟内のカンジダ菌に作用する6日間タイプ。

メディトリートクリーム(10g) ― 外陰部の発疹を伴うかゆみに。

エンペシドLクリーム(10g) ― クロトリマゾール配合の外陰用抗真菌クリーム。

関連する漢方薬

竜胆瀉肝湯エキス細粒G「コタロー」 ― おりもの(こしけ)や下半身の炎症に関連する不調に。

補中益気湯エキス細粒G「コタロー」 ― 疲労倦怠・食欲不振などの体調管理に。

三物黄ごん湯エキス細粒G「コタロー」 ― 熱感・かゆみを伴う湿疹・皮膚炎などに。

温清飲エキス細粒G「コタロー」 ― 乾燥を伴う湿疹・皮膚炎などに。

医療用の腟カンジダ治療薬と店舗での取扱い

医療機関では、腟内のカンジダ菌に作用する医療用腟錠や、症状に応じて内服の抗真菌薬などが使用されます。カミツレ薬局では、次の医療用製剤について店舗での取扱情報を掲載しています。

店舗対面販売の医療用医薬品

オキナゾール腟錠600mg ― オキシコナゾール硝酸塩を含む医療用腟錠。週1回の投与法に使用する製剤です。

クロトリマゾール腟錠100mg「F」 ― カンジダに起因する腟炎・外陰腟炎に用いる医療用腟錠です。

抗真菌薬・腟炎治療薬の取扱一覧 ― 外陰用クリームなどの取扱情報も確認できます。

医療用医薬品については、販売区分や使用状況を薬剤師が対面で確認します。医師の処方箋が必要な薬もあり、すべての薬を処方箋なしで販売できるわけではありません。医療用医薬品の通販・郵送販売は行っていません。

膣カンジダの薬は通販・処方箋なしで購入できる?

オキナゾールL100やメディトリートなどの一般用医薬品は、過去に医師から腟カンジダと診断・治療された方の再発に対し、対象年齢や使用条件を満たす場合に、処方箋なしで通販購入できます。第1類医薬品のため、購入時には薬剤師が必要事項を確認します。

市販の腟カンジダ再発治療薬には、15歳未満・60歳以上の方、妊娠中の方、短期間に再発を繰り返している方などは使用できないという条件があります。製品によっては「2か月以内に1回、または6か月以内に2回以上」の再発も使用できない対象に含まれます。

初めての症状、いつもと違うおりものや強いにおい、発熱・下腹部痛・不正出血などがある場合は、別の病気が原因の可能性があります。また、3日間使用して改善がみられない場合や、6日間使用しても症状が消えない場合は医療機関で確認してください。

膣カンジダの再発治療薬・漢方薬のご相談

「腟錠とクリームはどちらを選ぶ?」「以前処方された薬と同じ成分の市販薬はある?」「疲れやかゆみも気になるが、漢方薬は使える?」など、購入前のお薬のご相談も承ります。

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参考文献・情報源

執筆・監修:カミツレ薬局 薬剤師 河津伸也
宮城県仙台市・東北大学病院前
本ページは、医薬品添付文書や医学・薬学資料に基づき、一般の方向けにまとめています。