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  • 体臭の原因・対策と医薬品・漢方薬

症状から薬を知る

体臭の原因・対策と薬・漢方薬
汗のにおい・ワキガ・加齢臭まで解説

体臭の原因・改善方法と薬・漢方薬を薬剤師が解説

「汗をかくと体のにおいが気になる」「以前より体臭が強くなった気がする」「入浴しても、すぐににおいが気になる」――。体臭の悩みにはさまざまな原因があります。

体臭は、皮膚の汗や皮脂が細菌によって分解されることで生じるものが多く、汗の量、皮脂の分泌、年齢、衣類、生活習慣などによって変化します。

一方で、ワキガ(腋臭症)、多汗症、皮膚の感染症など、医学的な治療が必要になる状態が関係していることもあります。

体臭対策では、原因に応じた洗浄や制汗・殺菌ケアが基本になります。また、体臭の除去を効能・効果に持つ内服の医薬品としてサンクロンがあり、汗の多さや寝汗などに対しては、体質に応じて漢方薬を検討する場合もあります。

このページでは、体臭の原因や種類、セルフケア、医療機関で行う治療、サンクロンなどの医薬品、漢方薬の位置づけ、市販薬・通販・処方箋なしでの購入方法について薬剤師が分かりやすく整理します。

このページで分かること

  • 体臭が発生する仕組みと主な原因
  • 汗のにおい・ワキガ・加齢臭・足のにおいの違い
  • 体臭と多汗症の関係
  • 日常生活でできる体臭対策
  • 制汗剤・殺菌剤・医薬品の役割
  • 体臭の除去に正式な効能を持つサンクロン
  • 防已黄耆湯・桂枝加黄耆湯・玉屏風散など漢方薬の位置づけ
  • 皮膚科・形成外科で行う治療
  • 体臭の薬は市販・通販・処方箋なしで購入できるのか

体臭とは?なぜ体からにおいが発生する?

体臭とは、皮膚や汗、皮脂などに由来して身体から発生するにおいのことです。

身体にはもともとさまざまなにおいがあり、そのすべてが病気や異常を意味するわけではありません。

一般的な体臭では、皮膚から分泌された汗や皮脂などが、皮膚に存在する細菌によって分解されることが、においを生じる重要な仕組みの一つです。

? 汗・皮脂が分泌される

汗腺や皮脂腺から汗・皮脂などが皮膚表面に出ます。

↓
? 皮膚の細菌が成分を分解する

細菌が汗や皮脂に含まれる成分などを分解します。

↓
? においのある物質が発生する

脂肪酸などのにおい成分が生じ、体臭として感じられます。

汗そのものが強くにおうとは限りません

汗には大きく分けて、エクリン汗腺から出る汗と、アポクリン汗腺から出る汗があります。

エクリン汗腺は全身に広く分布しており、体温調節などのために汗を分泌します。この汗は主に水分で構成され、分泌直後のにおいは通常強くありません。

一方、アポクリン汗腺は主にわきの下などに分布し、分泌物に含まれる成分が皮膚の細菌によって分解されることで、ワキガ特有のにおいが生じます。

「汗が多いこと」と「体臭が強いこと」は同じではありません。
汗を多くかいても体臭があまり気にならない方もいれば、汗の量が多くなくてもワキガなどのにおいが目立つ方もいます。

体臭の種類と主な原因

体臭は、においが生じる部位や原因によって大きく異なります。

汗のにおい・汗臭

汗をかいた後、皮膚の細菌によって成分が分解されることで生じるにおいです。暑い時期や運動後などに気になることがあります。

ワキガ(腋臭症)

わきの下にあるアポクリン汗腺の分泌物が関係する、特徴的なにおいです。体質や遺伝的要因も関係します。

加齢臭

年齢に伴う皮脂の変化などに関連するにおいです。2-ノネナールなどが代表的なにおい成分として知られています。

足のにおい

足の蒸れ、汗、角質、皮膚の細菌などが関係します。靴や靴下の通気性が悪いと、においが強くなることがあります。

頭皮・皮脂のにおい

頭皮の皮脂や汗、洗髪後の乾燥不足などが関係します。脂漏性皮膚炎などの皮膚疾患を伴う場合もあります。

病気・代謝異常に伴うにおい

まれに代謝異常や感染症などが体臭の変化に関係することがあります。急な変化や他の症状を伴う場合には原因の確認が必要です。

また、食事内容、飲酒、喫煙、運動習慣、服用中の薬なども、体臭や汗の状態に影響することがあります。

ワキガ(腋臭症)とは?

ワキガは、医学的には腋臭症(えきしゅうしょう)と呼ばれ、わきの下から特徴的なにおいが生じる状態です。

主にアポクリン汗腺から分泌された成分が、皮膚の細菌によって分解されることでにおいが発生します。

アポクリン汗腺の活動には性ホルモンの影響もあり、思春期以降ににおいが目立つようになることがあります。また、遺伝的な要因も関係しています。

ワキガと多汗症は違う病気です

状態 主な特徴 治療の中心
ワキガ(腋臭症) わきの下の特徴的なにおいが主な問題 洗浄・殺菌ケア、必要に応じて形成外科的治療など
腋窩多汗症 わきの汗の量が多く、生活に支障が生じる状態 制汗治療、抗コリン外用薬、ボツリヌス療法など
ワキガ(腋臭症)

わきの下のにおいが主な問題です。汗腺の分泌物と皮膚細菌が関係します。

においが中心
腋窩多汗症

わきから過剰に汗が出る状態で、発汗を抑える治療が中心です。

汗の量が中心

ワキガと多汗症が同時にみられることもありますが、同じ治療で両方が必ず改善するわけではありません。

耳あかが湿っている、衣類のわき部分が黄ばみやすいといった特徴が参考になる場合はありますが、それだけでワキガと診断することはできません。においが強く日常生活に支障がある場合は、皮膚科・形成外科で相談できます。

体臭と加齢臭の違い

加齢臭は、年齢に伴って皮脂の性質などが変化することで生じるにおいの一つです。

代表的な成分として2-ノネナールが知られており、皮脂由来の脂肪酸などが酸化・分解されることによって生じます。

首の後ろ、頭皮、胸、背中など、皮脂の分泌が多い部分で気になることがあります。

加齢臭は男性だけのもの?

加齢臭は男性だけに起こるものではありません。女性でも、年齢や皮脂の状態、生活習慣などによって気になる場合があります。

ただし、年齢だけで体臭の種類を判断することはできません。汗のにおい、皮脂のにおい、衣類に残ったにおいなどが重なっている場合もあります。

加齢臭の対策

皮脂が多い部位を適切に洗浄し、衣類や寝具を清潔に保つことが基本になります。

洗浄しすぎると皮膚の乾燥や刺激につながるため、強くこすったり、頻繁に洗いすぎたりしないことも大切です。

なお、加齢臭を確実に消す内服薬が標準治療として確立しているわけではありません。

体臭の改善・対策では何をする?

体臭への対策は、原因に応じて異なります。基本となるのは、皮膚や衣類の清潔を保ち、汗や細菌への対策を行うことです。

1
汗・皮脂・汚れを適切に洗い流す

入浴やシャワーで汗や皮脂を洗い流し、皮膚を清潔に保ちます。洗浄力の強すぎる製品や過度な洗浄は避けます。

2
衣類や靴の蒸れ・においに対応する

汗を吸いやすい衣類を選び、汗をかいた後は着替えるなどの工夫を行います。靴や靴下の乾燥・洗濯も重要です。

3
制汗剤・デオドラント製品を利用する

汗の分泌を抑える成分や、皮膚の細菌に働く殺菌成分を配合した製品を、においが気になる部位に応じて使用します。

4
必要に応じて医薬品を検討する

体臭の除去を効能・効果に持つ内服医薬品や、汗・寝汗などの関連症状に用いられる漢方薬が選択肢になる場合があります。

5
原因となる病気や多汗症を治療する

ワキガ、多汗症、皮膚感染症などが関係する場合には、皮膚科・形成外科で原因に応じた治療を検討します。

体臭が気になるからといって、すべての方に同じ医薬品が必要になるわけではありません。においが生じる部位、汗の量、皮膚症状の有無などを確認することが重要です。

体臭に使われる薬・制汗剤の違い

体臭対策に利用される製品には、一般用医薬品、医薬部外品、処方箋医薬品などがあります。

それぞれ使用目的が異なるため、「体臭そのものへの効能がある薬」と「汗の量を減らす薬」を区別して考えることが重要です。

医薬品・製品 主な目的 体臭との関係
サンクロン 口臭・体臭の除去など 体臭の除去が承認効能
薬用制汗剤 制汗、皮膚汗臭、腋臭の防止など 製品の承認効能に応じて使用
抗コリン外用薬 原発性腋窩多汗症などの発汗抑制 汗の量を減らす治療
塩化アルミニウム外用 汗の量を減らす目的で使用 多汗症に用いられる外用療法
漢方薬 寝汗、汗をかきやすい体質、むくみなど 関連症状・体質から検討
サンクロン

口臭・体臭の除去を承認効能に含む内服の第3類医薬品。

体臭の正式な効能あり
薬用制汗剤・デオドラント

製品に応じて、制汗・皮膚汗臭・腋臭の防止に使用します。

医薬部外品
抗コリン外用薬

腋窩多汗症などで発汗を減らすために使用する医療用医薬品。

汗の量への治療
塩化アルミニウム外用

多汗症の外用療法として用いられ、皮膚刺激に注意が必要です。

発汗抑制
漢方薬

寝汗、疲労、汗をかきやすい体質などの症状から検討します。

関連症状・体質

体臭の除去に正式な効能を持つ内服医薬品

サンクロン|クマザサ由来の第3類医薬品

サンクロンは、クマザサの生葉から得られる成分を利用した、濃緑色の液体タイプの医薬品です。

クマザサ由来の銅クロロフィリンナトリウムを含み、「口臭・体臭の除去」が正式な効能・効果に認められています。

体臭を目的として内服できる医薬品として、制汗剤やデオドラント製品とは異なる選択肢です。

サンクロンの効能・効果

承認された効能・効果

  • 食欲不振
  • 疲労回復
  • 口内炎
  • 歯槽膿漏
  • 口臭・体臭の除去

サンクロンは、体臭に対する効能・効果を持つ内服医薬品ですが、ワキガの原因となるアポクリン汗腺を取り除いたり、多汗症の過剰な発汗そのものを治療したりする薬ではありません。

そのため、体臭が気になる場合の選択肢の一つとして考え、ワキガや皮膚の病気などが原因であれば、それぞれに合った対策を併せて検討します。

サンクロンの飲み方

一般的には、1回2〜3mLを冷水、温水、お茶、牛乳などで薄め、1日数回、食間(食後2〜3時間後)に服用します。

7歳以上15歳未満のお子さまは半量、7歳未満のお子さまには使用しません。服用方法は製品の添付文書に従ってください。

サンクロンのポイント

体臭の除去そのものが正式な効能・効果に含まれることが特徴です。皮膚を清潔に保つことや制汗ケアなどと対立するものではなく、必要に応じて組み合わせて考えることができます。

カミツレ薬局公式オンラインショップでは、サンクロン120mLを取り扱っています。

市販の制汗剤・デオドラント製品はどう選ぶ?

汗や皮膚の細菌が関係する体臭に対しては、外用の制汗剤やデオドラント製品が基本的な選択肢になります。

医薬部外品の中には、「制汗」「皮膚汗臭」「腋臭(わきが)」などが効能・効果として認められている製品があります。

制汗成分

クロルヒドロキシアルミニウムなど、汗の量を抑える目的で配合される成分があります。

殺菌成分

イソプロピルメチルフェノールなど、皮膚の細菌に働く成分があります。においの原因となる細菌への対策に利用されます。

消臭・吸着成分

におい成分を吸着するなど、製品ごとの仕組みでにおいを目立ちにくくする成分があります。

わきのにおいが気になる場合は、制汗・殺菌の両方を目的とした製品が選択肢になります。

一方、肌が弱い方ではアルコールや香料などによって刺激が起こる場合があります。使用部位や皮膚の状態に合う製品を選ぶことが大切です。

香りでにおいを覆う製品と、汗や細菌などに働きかける製品は役割が異なります。香料の強い製品を重ねることが、必ずしも体臭の改善につながるわけではありません。

皮膚科では体臭・多汗症にどのような薬を使う?

体臭の背景にワキガや多汗症がある場合は、医療機関で専門的な治療が検討されます。

原発性腋窩多汗症の医療用外用薬

わきの汗が過剰に出る原発性腋窩多汗症では、抗コリン作用を持つ外用薬が使用されます。

処方箋医薬品・医療機関での治療

エクロックゲル5%

ソフピロニウム臭化物を有効成分とする外用薬で、原発性腋窩多汗症が正式な効能・効果として認められています。

汗腺の働きに関係するアセチルコリンの作用を抑え、わきの発汗を減らす目的で使用します。

ワキガそのものを治す薬ではなく、多汗症に対する治療薬です。

処方箋医薬品・医療機関での治療

ラピフォートワイプ2.5%

グリコピロニウムトシル酸塩水和物を有効成分とする、ワイプタイプの外用薬です。

原発性腋窩多汗症に使用され、わきの汗の量を減らす目的で処方されます。

エクロックゲルと同様に、腋臭症そのものではなく過剰な発汗を治療する医薬品です。

その他の多汗症治療

多汗症では、医療機関で塩化アルミニウム外用療法、ボツリヌス毒素製剤の注射などが検討されることもあります。

ワキガの症状が強い場合には、形成外科でアポクリン汗腺を対象とした手術などが検討されます。

これらの治療は、においの原因、汗の量、症状の程度、患者さんの希望などに応じて選択されます。

抗コリン外用薬の使用には注意が必要です

原発性腋窩多汗症に使用する抗コリン外用薬では、目に薬剤が触れることによる散瞳などの副作用や、緑内障・排尿障害などへの注意が必要です。

使用方法や禁忌は製剤によって異なるため、医師・薬剤師の指示に従ってください。

体臭に漢方薬は使われる?

漢方薬では、体臭という悩みだけで一律に処方を選択するわけではありません。

汗のかき方、疲れやすさ、冷え、のぼせ、むくみ、寝汗など、身体に現れている症状や体質を総合して考えます。

例えば、少し動くだけで汗をかいて疲れやすい方と、身体がむくみやすく汗をかきやすい方、夜間の寝汗が気になる方では、漢方医学的な捉え方が異なります。

体臭への効能と、汗に関する効能は区別します

サンクロンには「口臭・体臭の除去」という正式な効能・効果があります。

一方、防已黄耆湯・桂枝加黄耆湯・玉屏風散などは、汗をかきやすい状態、寝汗、むくみ、疲労などを目標に選択される処方です。

これらの漢方薬によってワキガや体臭そのものが改善する効果が確立しているわけではありません。

体臭の悩みに多汗や寝汗などが関係している場合に、併存する症状・体質から検討します。

汗をかきやすく、むくみやすい方

防已黄耆湯

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

防已黄耆湯は、汗をかきやすく、むくみやすい方に用いられる漢方薬です。

特に、疲れやすく、身体が重だるい、水太り傾向がある、膝などの関節に腫れや痛みがあるといった状態を目標にします。

漢方では、身体の水分代謝がうまく働かず、水分が停滞しやすい状態に、身体を動かすエネルギーの不足が重なっているような状態を考えます。

そのため、体臭が気になる方でも、汗をかきやすくむくみが目立つ場合には、関連する身体症状から検討されることがあります。

防已黄耆湯のポイント

汗をかきやすいことに加え、むくみ、疲れやすさ、身体の重だるさなどが選択の目安です。汗や体質に関連する処方であり、体臭そのものを除去する承認効能ではありません。

汗をかきやすく、湿疹・あせもがある方

桂枝加黄耆湯

桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)

桂枝加黄耆湯は、皮膚が弱く、汗をかきやすい方の湿疹・皮膚炎、あせも、寝汗などに用いられる漢方薬です。

漢方では、身体の表面を守る働きが弱く、汗の調節がうまくできないような状態を考えます。

汗をかくと皮膚に湿疹ができやすい、あせもを繰り返す、寝汗が気になるといった場合に検討されます。

桂枝加黄耆湯のポイント

汗の悩みとともに、湿疹・あせも・寝汗などが目立つ場合に考えます。ワキガや体臭のにおい自体を治療する処方ではありません。

疲れやすく、寝汗が気になる方

玉屏風散

玉屏風散(ぎょくへいふうさん)

玉屏風散は、身体が弱く疲れやすい方の虚弱体質、疲労倦怠感、寝汗などに用いられる漢方薬です。

漢方では、身体の表面を守り、汗の出方にも関係する「衛気(えき)」の働きが不足しているような状態を考えます。

例えば、疲れやすい、少し動くだけで汗をかく、寝汗が気になる、風邪をひきやすいといった方で検討されます。

ただし、現在販売されている玉屏風散エキス細粒G「コタロー」の承認された効能・効果は、虚弱体質、疲労倦怠感、寝汗です。

玉屏風散のポイント

汗をかきやすく疲れやすい方の体質や、寝汗を目標に用いられる処方です。汗の状態と体臭のにおいを同じものとして扱わず、症状に応じて検討します。

そのほかに多汗・寝汗などから検討される漢方薬

汗の多さや寝汗の背景には、疲労、のぼせ、冷えなど、さまざまな状態が関係することがあります。

補中益気湯

ほちゅうえっきとう

疲労倦怠、食欲不振、胃腸の働きの低下などがある方に用いられます。汗をかきやすい状態に疲労や胃腸虚弱が伴う場合、症状・体質から検討されることがあります。

当帰六黄湯

とうきりくおうとう

寝汗があり、顔や身体がほてるような状態などに用いられる処方です。寝汗の原因を確認したうえで検討します。

生脈散

しょうみゃくさん

身体が疲れやすく、暑さや発汗による消耗などが気になる場合に、疲労・虚弱などの症状から検討されることがあります。体臭への直接的な効能ではありません。

これらの漢方薬についても、体臭のにおいを直接除去する効果が確認されたものとして紹介しているわけではありません。

また、急に発汗が増えた場合や、強い寝汗が続く場合は、甲状腺の病気や感染症などが関係する可能性もあるため、医療機関で原因を確認することが重要です。

体臭と漢方薬の早見表

体臭そのものへの医薬品と、汗や体質に伴う症状から検討する漢方薬を整理すると、次のようになります。

医薬品・漢方薬 主に考える症状 体臭との関係
サンクロン 口臭・体臭 体臭の除去が承認効能
防已黄耆湯 汗かき、むくみ、疲れやすさ、関節痛 関連する汗・体質の症状
桂枝加黄耆湯 寝汗、湿疹、皮膚炎、あせも 汗に伴う皮膚症状
玉屏風散 寝汗、疲労倦怠感、虚弱体質 汗・疲労などの関連症状
補中益気湯 疲労、食欲不振、胃腸虚弱 随伴する体調・体質
当帰六黄湯 寝汗、ほてり 寝汗を目標に使用
生脈散 肉体疲労、虚弱、消耗 関連する疲労などの症状
サンクロン

口臭・体臭の除去に。

体臭の正式な効能あり
防已黄耆湯

汗かき、むくみ、疲れやすさ、関節痛など。

関連症状
桂枝加黄耆湯

寝汗、湿疹、皮膚炎、あせもなど。

関連症状
玉屏風散

寝汗、疲労倦怠感、虚弱体質など。

関連症状
補中益気湯・生脈散

胃腸虚弱、疲労、消耗などの症状から検討。

随伴症状
当帰六黄湯

寝汗、ほてりなど。

関連症状

体臭は食事やサプリメントで改善できる?

体臭は食事、飲酒、喫煙、生活習慣などによって変化する場合があります。

例えば、にんにくなどの食品に由来する成分は、摂取後に呼気や皮膚からにおいとして感じられることがあります。

また、飲酒や喫煙、皮脂の状態なども、においに影響することがあります。

クロロフィル・消臭サプリメント

植物由来のクロロフィルや、その関連成分を含む健康食品・サプリメントが販売されています。

ただし、クロロフィルを含むサプリメントすべてに、体臭の除去という医薬品としての効能・効果が認められているわけではありません。

サンクロンは、銅クロロフィリンナトリウムを含む第3類医薬品であり、体臭の除去が承認効能に含まれています。一般的な健康食品とは、製品としての位置づけが異なります。

腸内環境と体臭の関係

腸内細菌や代謝によって作られる物質が、特殊な体臭に関係する場合もあります。

ただし、一般的な汗臭やワキガの原因をすべて腸内環境の問題として説明することはできません。

腸内環境を整えれば、あらゆる体臭が改善するという確立した治療法があるわけではありません。

体臭が急に強くなった場合に考えること

体臭は健康な方にもみられる自然な現象ですが、急ににおいが変わった場合や、ほかの症状を伴う場合には、病気が関係している可能性があります。

皮膚の病気・感染症

皮膚に赤み、痛み、かゆみ、ただれ、浸出液などがある場合は、皮膚炎や感染症などが原因となることがあります。

急に汗が増えた場合

発汗の増加には、甲状腺機能亢進症、感染症、薬の影響などが関係する場合があります。

まれな代謝異常

トリメチルアミン尿症など、特定の代謝物が体内に蓄積し、汗・尿・呼気などから特徴的なにおいが生じる病気もあります。

ただし、こうした病気はまれであり、においの種類だけで自己診断することはできません。

体臭の変化だけで特定の病気を判断することはできません。急な変化や全身症状がある場合には、皮膚科・内科などで相談してください。

カミツレ薬局で相談・購入できる体臭関連の医薬品

カミツレ薬局では、口臭・体臭の除去が正式な効能・効果に認められているサンクロンを取り扱っています。

また、体臭の悩みに汗の多さや寝汗などが伴う場合には、症状・体質に応じて漢方薬を検討することもできます。

体臭の除去を目的とする医薬品

オンライン購入可能

サンクロン<120mL>

クマザサ由来の液体医薬品

第3類医薬品

クマザサ由来の銅クロロフィリンナトリウムを含む医薬品です。

口臭・体臭の除去、食欲不振、疲労回復、口内炎、歯槽膿漏に。

商品情報・購入ページを見る

汗・寝汗などの関連症状に使われる漢方薬

以下の漢方薬は、体臭そのものを治療する目的ではなく、汗や寝汗、むくみ、皮膚症状などを目標に使用するものです。

オンライン購入可能・要相談医薬品

防已黄耆湯エキス細粒G「コタロー」

ぼういおうぎとう

第2類医薬品

汗をかきやすく、むくみや疲れやすさ、身体の重だるさなどを伴う方に。

商品情報・購入ページを見る
オンライン購入可能・要相談医薬品

桂枝加黄耆湯エキス細粒G「コタロー」

けいしかおうぎとう

第2類医薬品

体力が弱く、湿疹・皮膚炎、あせも、寝汗などの症状がある方に。

商品情報・購入ページを見る
オンライン購入可能・要相談医薬品

玉屏風散エキス細粒G「コタロー」

ぎょくへいふうさん

第2類医薬品

身体が弱く疲れやすい方の虚弱体質、疲労倦怠感、寝汗などに。

商品情報・購入ページを見る
漢方薬について
体臭を気にしている方でも、汗の量や体質はそれぞれ異なります。漢方薬の適否は、承認された効能・効果と現在の症状、服用中の薬などを確認して判断します。体臭だけを理由に複数の漢方薬を自己判断で併用することは避けてください。

体臭の薬は通販・処方箋なしで購入できる?

体臭に関連する医薬品や制汗製品は、種類によって販売方法が異なります。

サンクロンなどの一般用医薬品

サンクロンは第3類医薬品であり、カミツレ薬局公式オンラインショップから通販・オンラインで購入できます。

正式な効能・効果に口臭・体臭の除去が含まれています。

医薬部外品の制汗剤・デオドラント製品

医薬部外品として販売されている制汗剤やデオドラント製品は、製品によって通販で購入できます。

制汗、皮膚汗臭、腋臭の防止など、製品ごとに承認された効能・効果を確認して選択します。

医療用の多汗症治療薬

エクロックゲル、ラピフォートワイプなどは、医療機関で処方される処方箋医薬品です。

これらは原発性腋窩多汗症に対する治療薬であり、医師の診察・処方が必要です。

また、カミツレ薬局では、処方箋医薬品以外の医療用医薬品で実際に取り扱っているものについて、薬剤師による対面確認後、処方箋なしで販売できる場合があります。ただし、体臭や多汗症の治療薬がすべて対象になるわけではありません。

医療用医薬品の通販・郵送販売は行っていません。

体臭の悩みで医療機関へ相談した方がよい状態

日常的な体臭であれば、洗浄や制汗ケアなどで対応できる場合もあります。一方、次のような場合には原因を確認することが大切です。

  • 体臭が急に強くなった、以前と明らかににおいが変わった
  • 発熱、強いだるさ、急な体重減少などを伴う
  • 以前より汗の量が急激に増えた
  • 皮膚の赤み、痛み、ただれ、膿などがある
  • 足のにおいに加えて皮膚のただれやかゆみがある
  • 強い寝汗が長期間続いている
  • においの悩みが強く、仕事や学校、外出などに支障が出ている

においの原因がはっきりしない場合には、皮膚科や内科で相談できます。ワキガが疑われる場合には形成外科も選択肢です。

なお、ご自身ではにおいが強いと感じていても、客観的には強いにおいが確認されないこともあります。生活への支障が大きい場合には、においの有無だけでなく、その悩み自体についても医療機関で相談できます。

体臭の薬・対策についてよくある質問

体臭はなぜ発生するのですか?

体臭にはさまざまな原因がありますが、一般的には皮膚の汗や皮脂などが細菌によって分解されることで、においのある物質が発生します。皮脂の状態、汗の量、年齢、生活習慣などによっても変化します。

ワキガと汗のにおいは同じですか?

同じではありません。一般的な汗臭は汗や皮膚細菌などが関係しますが、ワキガは主にアポクリン汗腺からの分泌物が関係する特徴的なにおいです。汗が多いこととワキガは別の状態ですが、両方がみられる場合もあります。

体臭に使える飲み薬はありますか?

サンクロンは、口臭・体臭の除去が正式な効能・効果に含まれる第3類医薬品です。カミツレ薬局公式オンラインショップで購入できます。ただし、ワキガや多汗症の原因そのものを治す薬ではありません。

サンクロンは体臭に使われますか?

はい。サンクロンは「口臭・体臭の除去」が正式な効能・効果に認められています。通常は1回2〜3mLを水などで薄め、1日数回、食間に服用します。実際の使用方法は添付文書に従ってください。

体臭に漢方薬は使われますか?

汗をかきやすい体質、寝汗、むくみ、疲労などの症状に対して漢方薬が検討される場合があります。ただし、防已黄耆湯や玉屏風散などは、体臭そのものを除去する効能を持つ薬ではありません。

加齢臭は漢方薬で改善できますか?

加齢臭に対する効果が確立した漢方薬はありません。加齢臭は皮脂の変化などが関係するため、適切な洗浄や衣類・寝具のケアなどが基本になります。ほかの症状がある場合には、その症状や体質から漢方薬を検討することはあります。

汗を止めれば体臭もなくなりますか?

汗を減らすことで、汗に関連するにおいが目立ちにくくなる場合はあります。ただし、ワキガや皮脂由来のにおいなどは発汗だけが原因ではないため、汗を減らせば必ず体臭がなくなるわけではありません。

体臭の薬は通販・処方箋なしで購入できますか?

サンクロンなどの一般用医薬品や、医薬部外品の制汗剤には通販で購入できる製品があります。一方、エクロックゲルなどの処方箋医薬品は医師の診察・処方が必要です。医療用医薬品の通販・郵送販売は行っていません。

体臭は何科で相談すればよいですか?

汗や皮膚の症状が関係する場合には皮膚科、ワキガの外科的治療を考える場合には形成外科などで相談できます。急な体臭の変化や全身症状がある場合には、内科で原因を確認することもあります。

体臭に関連する症状・漢方薬のページ

体臭に加えて汗の多さや寝汗、口臭などが気になる場合は、それぞれの症状に関するページも参考にしてください。

体臭・汗の悩みや漢方薬について迷ったら

「サンクロンは体臭に使える?」「汗をかきやすく、むくみもあるがどの漢方薬を考える?」「寝汗と体臭が気になる」「現在飲んでいる薬と漢方薬を併用できる?」など、カミツレ薬局へご相談いただけます。

においが気になる部位、汗の量、いつから症状があるのか、持病、使用中の薬などをお知らせいただくと確認しやすくなります。

※症状によっては皮膚科・形成外科などへの受診をご案内する場合があります。

LINEでカミツレ薬局に相談
参考文献・情報源
  • 日本皮膚科学会「汗の病気―多汗症と無汗症― Q5 腋臭症(ワキガ)はどんな病気ですか?」
    日本皮膚科学会 皮膚科Q&A
  • 日本皮膚科学会「原発性局所多汗症診療ガイドライン2023年改訂版(2023年12月一部改訂)」
    J-STAGE
  • 日本皮膚科学会「汗の病気―多汗症と無汗症― Q8 外用薬はどんなものがありますか?」
    日本皮膚科学会 皮膚科Q&A
  • 日本形成外科学会「腋臭症(わきが)」
    日本形成外科学会
  • 日本医科大学武蔵小杉病院「ワキガ(腋臭症)の治療」
    日本医科大学武蔵小杉病院
  • 厚生労働省「医薬部外品等の取扱いについて」
    厚生労働省
  • 株式会社サンクロン「サンクロン 製品情報・効能効果・使用方法」
    メーカー公式製品情報
  • NCBI Bookshelf「Trimethylaminuria」
    NCBI Bookshelf
  • カミツレ薬局公式オンラインショップ「サンクロン」「防已黄耆湯」「桂枝加黄耆湯」「玉屏風散」商品情報・添付文書情報

本ページは、日本皮膚科学会の診療ガイドライン、専門学会・医療機関の公開情報、厚生労働省資料、医薬品添付文書、医薬品メーカー資料等をもとに、カミツレ薬局の薬剤師が一般の方向けに整理したものです。

「医療現場で使用されること」と「医薬品に承認された効能・効果」は同じとは限りません。また、多汗症に対する薬と体臭の除去を効能とする薬は、使用目的が異なります。

漢方薬については現代医学上の疾患名の有無だけで判断せず、承認された症状・状態、患者の体質、専門資料や研究等を総合して整理しています。ただし、汗・寝汗などの関連症状から考えられる処方を、体臭そのものへの効果が確立した薬として扱ってはいません。

体臭の原因や治療方法は個人によって異なります。急なにおいの変化、皮膚症状、全身症状などがある場合には、医療機関へ相談してください。