膀胱炎、尿道炎のファーストチョイス。無菌性で神経性のものにも使用できます。
排尿痛・残尿感・頻尿などで小便の色が濃く（黄赤色）、1回量が少ない方にもよく用いられます。
急性から慢性までの症状に幅広く対応する、尿トラブルの第一選択となる処方です。
消炎・利尿・止血作用をあわせ持ち、膀胱炎・尿道炎・尿路感染症などに効果的です。
特に、抗菌薬の服用後も症状が残るようなケースでは利尿作用により細菌を排泄などの効果が期待できます。また、無菌性・神経性の排尿異常にも用いられます。
ちょっとしたかぜや，からだ（特に下半身）が冷えたり，疲れたとき，あるいは排尿を長時間我慢したことが引き金となって，昼夜を問わずトイレが近くなり，そのたびに耐えられない排尿痛があり，尿の色が濃いまたは濁っている，といったことが起こることがあります。このような泌尿器の炎症による症状をとるのに用いられる漢方薬です。

胃腸が弱い方のストレスなどによる膀胱炎様症状に使用されます。
精神的な疲労によって生じる尿のトラブルによく使用される処方で、ストレスや緊張、細かい事が気になって頻繁にトイレに行く方、頻尿・残尿感・尿のにごりが気になる方などによく用いられます。
四君子湯をベースに構成された漢方薬で、胃腸が弱く、五淋散や八味地黄丸など地黄配合剤を用いると、食欲がなくなったり、下痢気味になったりする方にも安心して使える漢方薬です。
米のとぎ汁のような帯下（こしけ）、糖尿病で油のような尿が出る場合、血尿がある場合にも応用されます。さらに遺精、性的神経衰弱（ＥＤ）、自律神経失調症などにも用いられることがあります。
健康な人でも緊張のあまり尿意を催したり，過度に尿意を気にするあまり，尿がほとんど溜まっていないのにトイレに通うこともあります。試験や大勢の人前での発表などの精神的ストレスや緊張によりトイレに行きたくなった，我慢したという経験をお持ちの方のメンタル面における尿のトラブルに用いられるのが清心蓮子飲です。心身の過労や飲み過ぎ食べ過ぎにも気を付けて，爽やかな排尿につなげてください。

痛み、熱感、尿のにごりを伴うタイプ、尿の色が濃い方に使用されます。
下腹部に熱感があり、排尿時に痛みや灼熱感があるような膀胱炎・尿道炎の初期に適しています。
比較的体力がある方向けで、強い炎症・腫れ・赤み・にごった尿などが見られるケースに使用します。
尿道や膀胱，外陰部などに炎症（充血，痛み，腫れ）のある場合に用いられます。尿が濁ったり，排尿時に痛む，あるいは出しぶる，その場合しばしば下腹部が重苦しいといった方，またそういう症状をよく繰り返すとか，ご婦人のおりもの（帯下（こしけ））にも適しています。

加齢により泌尿器が衰え、排尿に勢いがなくて、尿の出が悪く時間がかかる方、軽い尿もれ、夜間翌トイレに起きたり、足腰が痛み、下半身が冷えやすい方に使用されます。
老化に伴う腎機能の低下や、体力・排尿機能の衰えに対して、腎を補い下半身を温める効果が期待されます。
また、目がかすんで小さな文字が読みにくいなどの症状に効果があります。