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気象病・低気圧頭痛に用いられる漢方薬|五苓散

雨の前や台風の接近時に起こる頭痛、めまい、だるさ、肩こり、関節痛。こうした気圧・気温・湿度などの変化に伴う不調は、一般に「気象病」「天気痛」と呼ばれます。

気象病は正式な単一の病名ではなく、もともとある片頭痛、緊張型頭痛、めまい、慢性痛などが天候変化で悪化する状態を含む呼び方です。漢方医学では、天候で揺れ動く症状に水分の偏り(水滞・水毒)が関係すると考え、五苓散(ごれいさん)などの利水剤を選ぶことがあります。

気象病・低気圧頭痛の漢方相談と五苓散の通販はカミツレ薬局へ|全国配送対応

天気が崩れる前の頭痛・めまい
体質と症状に合わせて、水分バランスを整える漢方薬を選びます。

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気象病とは?よくみられる症状

気象病では症状の種類も現れるタイミングも人によって異なります。天気が崩れる前に起こる方、低気圧の通過中に悪化する方、天気が回復するときに不調になる方もいます。

  • 低気圧や雨の前の頭痛・片頭痛
  • めまい、ふらつき、耳鳴り、耳の詰まる感じ
  • 全身のだるさ、疲労感、眠気
  • 首こり、肩こり、腰痛、関節痛、神経痛の悪化
  • 吐き気、食欲不振、下痢などの胃腸症状
  • 動悸、息苦しさ、血圧の変動
  • 気分の落ち込み、不安、集中しにくい
  • 冷え、むくみ

添付資料で紹介されている外来データでは、頭痛のうち片頭痛が約8割とされています。ただし、これは特定の専門外来を受診した集団の傾向であり、気象病の方全体の割合を示すものではありません。

気圧変化で頭痛やめまいが起こる仕組み

研究では、内耳が気圧変化を感知するセンサーとして働く可能性が示されています。気圧の変化が前庭神経や自律神経の働きに影響し、三叉神経系を介して片頭痛を誘発したり、慢性痛を悪化させたりするという考え方です。

気圧・気温・湿度の変化
→
内耳・自律神経への刺激
→
頭痛・めまい・痛みの悪化

もっとも、気象病の機序は一つではありません。睡眠不足、ストレス、運動不足、姿勢、女性ホルモン、もともとの片頭痛やめまいなども影響します。「低気圧だから」と決めつけず、症状が初めて出た場合や性質が変わった場合は診断を受けることが大切です。

漢方医学では「水滞・水毒」に着目

漢方医学では、体内の水分が必要な場所へ巡らず、一部に偏った状態を「水滞」「水毒」と表現します。頭重感、めまい、吐き気、むくみ、尿量減少、天候によって変動する症状などは、水分バランスの乱れを考える手掛かりです。

利水剤は単に尿を増やすことだけを目的とした薬ではありません。口渇や尿量、むくみ、胃腸の状態、冷え、動悸などを確認し、偏った水分の分布を整える目的で処方を選びます。

気象病の頭痛に五苓散(ツムラ17番)

五苓散(ごれいさん)は、沢瀉・猪苓・茯苓・朮・桂皮の5生薬からなる代表的な利水剤で、医療用漢方製剤ではツムラ17番として知られています。

一般用医薬品では、体力にかかわらず、のどが渇いて尿量が少なく、めまい、吐き気、腹痛、頭痛、むくみなどを伴う方の水様性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、頭痛・むくみ・二日酔いなどに用いられます。商品により効能・効果や構成生薬の朮の種類が異なることがあるため、添付文書を確認します。

臨床報告:一次性頭痛39例中33例で有効

一次性頭痛に五苓散を使用した臨床報告では、1か月以上服用し効果判定ができた39例のうち、33例が有効、6例が無効でした。また、天候による頭痛の悪化がなかった3例は、いずれも無効でした。

この結果は、天候で悪化する頭痛が五苓散を選ぶ一つの目標になり得ることを示唆します。一方で、比較対照群のない症例集積で、プラセボ効果や自然経過を除外できません。「39例中33例」という数字を、すべての低気圧頭痛で同じ効果が得られる確率と解釈することはできません。

近年の後ろ向き観察研究

気象変化に伴う頭痛を対象とした五苓散の有効性・安全性について、専門外来で後ろ向き観察研究が実施され、研究登録も公開されています。71例を解析した報告では有効率83.1%と紹介され、頭痛回数や痛みの程度が減少したとされています。

ただし、これも無作為化比較試験ではなく、五苓散を使わなかった群との厳密な比較ではありません。現時点の人でのエビデンスは「有望だが、確立した高水準の証明には至っていない」と整理するのが適切です。

動物実験で示された作用の可能性

熊本大学などの研究グループは、気圧変化による脳血流量の変化を評価する天気頭痛モデルを用い、蒼朮を配合した五苓散が気圧変化による影響を抑える可能性を報告しました。ロキソプロフェンとは異なる作用機序の可能性も示されています。

これは作用機序を検討した前臨床研究(動物実験)であり、人の気象病に対する有効率を直接証明するものではありません。臨床報告を補強する基礎的な知見として位置づけます。

症状・体質による漢方薬の使い分け

処方 選択の目安 医療用番号
五苓散 天候で悪化する頭痛、口渇、尿量減少、むくみ、吐き気 ツムラ17番
半夏白朮天麻湯 胃腸が弱く、冷えや疲労感があり、頭重・めまい・立ちくらみがある ツムラ37番
苓桂朮甘湯 めまい・ふらつきが強く、動悸、のぼせ、不安感を伴う ツムラ39番
桂枝加朮附湯 雨や寒さで関節痛・神経痛が悪化し、冷えが強い ツムラ18番
当帰芍薬散 冷え、むくみ、めまいがあり、貧血傾向や月経関連の不調を伴う ツムラ23番

添付資料では、口渇と尿量減少には五苓散、胃腸虚弱と冷えには半夏白朮天麻湯、めまい・ふらつきが強い場合には苓桂朮甘湯という使い分けが紹介されています。複数の症状がある場合に処方を組み合わせる臨床例もありますが、生薬の重複や甘草の総量などを確認する必要があるため、自己判断での併用は避けてください。

取り扱い商品(第2類医薬品)

五苓散料Aエキス細粒 分包 三和生薬の商品画像

五苓散料Aエキス細粒「分包」三和生薬

のどの渇き、尿量減少を目標とする頭痛・むくみ・二日酔いなどに。

五苓散を通販で購入
半夏白朮天麻湯Aエキス細粒 分包 三和生薬の商品画像

半夏白朮天麻湯Aエキス細粒「分包」三和生薬

胃腸が弱く、冷えを伴う頭痛・頭重・立ちくらみ・めまいに。

購入ページへ
苓桂朮甘湯Aエキス細粒 分包 三和生薬の商品画像

苓桂朮甘湯Aエキス細粒「分包」三和生薬

めまい、立ちくらみ、動悸、頭痛、耳鳴りなどに。

購入ページへ

※通販で販売する商品は一般用医薬品です。医療用の「ツムラ17番」等を通販するものではありません。商品ごとに承認された効能・効果、用法・用量に基づき販売します。

気象病セルフチェック

次の項目は診断ではありませんが、受診や相談時の整理に役立ちます。

  • 天気が悪い日や変わる前に体調が悪くなる
  • 雨や台風の接近を体調で予測できる
  • 頭痛、肩こり、めまい、耳鳴りがある
  • 乗り物酔いしやすい、耳の不快感がある
  • 疲れやすい、運動不足、長時間スマートフォンを使用する
  • 暑さ・寒さや季節の変わり目に弱い
  • 冷えやむくみがある

特に「天候で悪化する」「天気の崩れを予測できる」が当てはまる場合は関連が疑われます。頭痛日記や天気・気圧の記録を付けると、医療機関や薬局で症状の傾向を説明しやすくなります。

漢方と一緒に見直したい生活習慣

  • 起床・就寝時刻を大きくずらさず、睡眠不足を避ける
  • 軽い運動やストレッチを習慣にし、首・肩の緊張を減らす
  • 長時間のスマートフォン・パソコン作業では休憩を入れる
  • 天気と症状、月経、睡眠、服薬を記録して誘因を把握する
  • 処方された片頭痛薬などを自己判断で中止しない

頭痛で早めの受診が必要なサイン

突然起こった経験のない激しい頭痛、手足の麻痺・しびれ、言葉が出にくい、意識がぼんやりする、発熱と首の硬さ、繰り返す嘔吐、頭部外傷後の頭痛、日ごとに悪化する頭痛がある場合は、「気象病」と自己判断せず速やかに医療機関を受診してください。

よくあるご質問(気象病と漢方Q&A)

A. 全員に合うわけではありません。口渇、尿量減少、むくみ、吐き気などが選択の目安です。胃腸虚弱や冷え、強いめまいなどが中心なら別の処方が適することがあります。
A. 症状の予兆時から用いる場合と一定期間継続する場合があります。製品の用法・用量を守り、使用時期や期間は薬剤師へご相談ください。
A. 併用できることもありますが、頭痛の種類、持病、他の処方薬を確認する必要があります。鎮痛薬の使用が月に10日以上になる場合などは、薬剤使用過多による頭痛にも注意が必要です。
A. 医療管理下で併用される場合はありますが、自己判断での組み合わせは勧めません。症状に合う一処方で足りることも多いため、専門家が重複生薬や体質を確認します。
A. ツムラ17番は医療用医薬品であり、通常は医師の診察と処方が必要です。当店の通販では、承認された一般用医薬品の五苓散をご案内します。

エビデンス情報


  • 一次性頭痛の症例集積では、1か月以上評価できた39例中33例が有効でしたが、比較対照群はありません。
  • 気象変化に伴う頭痛の後ろ向き観察研究では改善が報告されていますが、無作為化比較試験ではありません。
  • 動物モデルでは、五苓散が気圧変化に伴う脳血流変動へ影響する可能性が示されています。
  • 内耳が気圧変化を感知し、前庭神経・自律神経・三叉神経系を介して症状に関与するという研究が進んでいます。

参考・出典


※本記事は医薬品および気象病に関する情報提供を目的としており、診断や治療を代替するものではありません。効果には個人差があります。一般用医薬品は添付文書の効能・効果、用法・用量を守り、治療中の病気がある方、妊娠中の方、他の薬を使用している方は、服用前に医師・薬剤師または登録販売者へご相談ください。

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