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  • 「血虚(けっきょ)」とは?原因・症状・改善法を解説|おすすめ漢方薬と食事のポイント

血虚(けっきょ)とは?

漢方では、カラダは「気(き)」・「血(けつ)」・「水(すい)」の3つの構成要素で支えられていると考えます。
「血」は西洋医学でいう血液に近い概念ですが、漢方では栄養や熱、潤いなどを運ぶ機能もプラスして考えます。この血の量が少なくなり不足している状態を「血虚(けっきょ)」と言います。
血虚の原因としては、長期療養による消耗や過労、出血などがあげられます。特に女性の場合には出産や月経などで多くの血を失う機会があり、男性と比べても血虚体質になりやすいと言えます。
 

血虚の症状1:髪の毛が抜けやすい、爪が割れる

血虚になり、カラダを作るための原料(栄養)になる「血」が不足すると、カラダの末端には栄養が届きにくくなります。
そのため、末端ではさまざまなトラブルが起こりやすくなります。
その代表が「爪」と「髪の毛」です。
血虚になると、爪の色が悪くなったり、爪が割れやすく、二枚爪になりやすいなどの症状がおこります。また、髪の毛は傷みやすく、抜けやすくなり、白髪が多くなるなどの症状が起こりやすくなると言われています。
 

血虚の症状2:めまい、ふらつき

血虚になり、カラダを作るための原料(栄養)になる「血」が不足すると、カラダの末端には栄養が届きにくくなります。
そのため、頭に届く血の量も不足するため、脳が栄養不足状態になり、頭がボーっとする、頭がふらつく、めまいなど貧血のような症状や、物忘れしやすい、集中できない、思考力が低下するなどのトラブルが起こりやすくなると考えられています。
 

血虚の症状3:目のかすみ、ドライアイ、目の疲れ

?漢方医学では、目にとって血の栄養は必要不可欠な存在だと考えられています。
血虚になり、カラダを作るための原料(栄養)になる「血」が不足すると、目がかすむ、目が乾燥する(ドライアイ)、目が疲れる、まぶしく感じる、目が痛む、目がしょぼしょぼするなど、さまざまな目のトラブルが起こりやすくなります。
 

血虚の症状4:顔色が悪い、肌の乾燥・かゆみ

血虚になり、カラダを作るための原料(栄養)になる「血」が不足すると、顔の血流が悪くなり赤色要素が少なくなり、顔色が悪くなると言われています。
また、皮膚に栄養が届かなくなると、肌の艶がなくなる、乾燥する、かゆみが出るなどの皮膚トラブルも起こりやすくなります。
 

血虚の症状5:寝つきが悪い・眠りが浅い・夢をよく見る・よく目が覚める

血虚になり、カラダを作るための原料(栄養)になる「血」が不足すると、睡眠にも大きな影響を与えます。
脳に十分な栄養が届きにくくなり、寝つきが悪い、眠りが浅い、よく目が覚める、よく夢を見るなどの睡眠トラブルが起こりやすくなると言われています。
 

「血虚」に使用される代表的な漢方薬

血虚の改善に使用される漢方薬を「補血剤(ほけつざい)」と言い、血を補う生薬だけでなく、血を巡らせる働きを持つ生薬も配合されることが多く、補血と活血の働きにより血(栄養)をカラダの隅々まで運んでいきます。
 

  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  • 十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)
  • 四物湯(しもつとう)
  • 七物降下湯(しちもつこうかとう)
  • 疎経活血湯(そけいかっけつとう)
  • 当帰飲子(とうきいんし)
  • 婦人宝(ふじんほう)
    ※ 婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)と同じです
  • 連珠飲(れんじゅいん)
  • 人参栄養湯(にんじんえいようとう)
  • 炙甘草湯(しゃかんぞうとう)
 

「血虚」の方におすすめの飲食物

血虚の人は、特に次のような飲食物を積極的にとるよう心がけましょう
 

  • 疲労・立ちくらみを訴える栄養不足タイプ
    ナツメ、クコの実、落花生、ニンジン、ほうれん草、黒ゴマ、黒砂糖、レバー、鶏肉など)
  • 乾燥を訴えるタイプ
    イチゴ、バナナ、桃、キウイ、海藻類、豆腐、ハチミツ、卵、手羽先、豚足 など
  • 情緒不安定、落ち込みやすいタイプ
    小豆、百合根、小麦、栗、リュウガン、ハスの実 など