カート
ユーザー
絞り込む
カテゴリー
グループ
コンテンツ
  • ホーム
  • 「柴芍六君子湯」と「香砂六君子湯」の違い|ストレス胃・吐き気・食欲不振に使い分ける漢方薬の選び方

「柴芍六君子湯」と「香砂六君子湯」の違い

六君子湯の比較画像

「六君子湯(りっくんしとう)とは

六君子湯は、胃腸が弱くて疲れやすい方の漢方薬で、四君子湯(しくんしとう)二陳湯(にちんとう)を合わせた処方です。
「四君子湯」は、気虚の基本処方で元気がない方に使用され胃腸の機能を高めつつ「気」を補う重要な処方です。
また、「二陳湯」は、体内に停滞する過剰な水液を取り除くことで吐き気や胃部不快感などを改善する処方です。
普段から疲れやすく、いつも胃の調子が悪いと感じるような方に使用される漢方薬で、ストレスや疲労からくる胃の痛みや食欲不振、消化不良などに使用されます。
食が細く、食べるとすぐにお腹がいっぱいになって眠たくなる人や、みぞおちあたりが痛み、胃酸の上りが気になる方、いつも下痢気味の方や高齢者の食欲不振・便秘などにも利用されます。
特に、アレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎の方、慢性腎炎による浮腫などに幅広く使用されます。
特に胃痛が気になる方には「柴芍六君子湯(さいしゃくりっくんしとう)」を使用し、気鬱が強く吐き気や食欲不振が気になる場合には「香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)」を使用します。

 

柴芍六君子湯(さいしゃくりっくんしとう)とは

柴芍六君子湯(さいしゃくりっくんしとう)のイメージ

柴芍六君子湯は、「六君子湯」に胡(サイコ)と薬(シャクヤク)の2種類の生薬を加えた10種類の生薬で構成された処方で、ストレスなどが加わることにより、痛みを伴う消化器症状に効果的な漢方薬です。
日常のストレスに弱く、嫌なことがあったりイライラすると腹痛、みぞおちのつかえなど胃腸のトラブルを訴える方に使用され、胃が弱い方の神経症や更年期障害、自律神経失調症などに応用されます。
その他、ストレスで悪化する慢性肝炎や慢性膵炎にも用いることがあります。
 

柴芍六君子湯エキス細粒G「コタロー」

購入ページへ
 

香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)とは

香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)のイメージ

香砂六君子湯は、「六君子湯」に附子(コウブシ)と藿(カッコウ)、縮(シュクシャ)の3種類の生薬を加えた11種類の生薬で構成された処方で、芳香健胃として胃腸の機能を調整・亢進させる食欲増進作用や、気分を軽くして精神を安定させる作用を強めた漢方薬で、六君子湯の理気作用をパワーアップした、スーパー六君子湯とも位置付けられています。

六君子湯と似たような使い方をしますが、特に気分が重く憂鬱で、不安感があり、吐き気、頭重、疲労倦怠感などの神経症状がある方には適した処方です。
女性や子供、高齢者などの胃が弱い方に使用されることも多い漢方薬です。
 

香砂六君子湯エキス細粒G「コタロー」

購入ページへ

漢方選択でお悩みの際はLINEで相談!

LINE友だち追加

東北大学病院前にあるカミツレ薬局の
薬剤師または登録販売者が対応いたします!

 

参考・出典


  • 小太郎漢方製薬株式会社
  • 薬局で買える漢方薬のトリセツ.2017.じほう
  • 漢方業務指針 改定第5版.日本薬剤師会編.じほう
  • 幸井 俊高. 完全版 医師・薬剤師のための漢方のエッセンス. 日経BP.


※本記事は医薬品の情報提供を目的としており、効果には個人差があります。服用にあたっては医師または薬剤師にご相談ください。