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- 感冒後・コロナ後遺症による嗅覚障害に効果的な漢方薬|当帰芍薬散・麗沢通気湯加辛夷の通販
感冒後(コロナ後遺症含む)嗅覚障害に『当帰芍薬散』
嗅覚障害について
嗅覚(きゅうかく)障害は、病態が十分に判明していないこともあって海外にもガイドラインは存在せず、明確な診療方針がされていない疾患といわれております。
嗅覚障害には、においの感覚が失われる「嗅覚脱出」と、においの感覚が弱まる「嗅覚低下」などがあります。
また、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が原因で嗅細胞まで空気が届かないために起こる「気動性」の場合もあります。
頻度としては、慢性副鼻腔炎によるものが多いものの、次にコロナ罹患後やウイルス感染後の感冒後に、嗅細胞自体にダメージを受けて嗅覚低下を起こす「嗅神経性」が多いと言われています。
代表的な嗅覚障害の1つ、感冒後嗅覚障害は感冒が治癒した後も嗅覚障害が持続する状態であり、嗅神経細胞の変性、脱落によるものと推測されています。
40歳以上の女性に多く(男女比 1:4〜5)、治癒までに月単位の期間(通常は1年から1年半くらい)を要するが、自然回復する症例もあります。
ステロイドは全身投与(内服)で改善しますが、局所投与では改善しないと言われています。
嗅覚障害に当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
治療法としては、耳鼻咽喉科でステロイドの投与などが行われますが、ステロイド点鼻治療無効例に対して「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」が有効であったとの報告があります。
また、嗅覚障害診療ガイドラインにも「感冒後嗅覚障害に対する『当帰芍薬散』を提案する」と記載されており、臨床研究でも治癒51%、軽快48%と有効性が報告されています。
「当帰芍薬散」は、エストロゲン様作用を持っているとされていることから、血中エストロゲンを増加させ、嗅球の神経成長因子(NGF)を上昇させ、嗅上皮再生を促進することにより、嗅覚改善に関与していると考えられています。
当帰四逆散が、ステロイド点鼻による治療法に比較し感冒後嗅覚障害に対する改善率が高いことや、原因不明の嗅覚障害に対しても有効である可能性が報告されています。
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取り扱い商品(第2類医薬品)
嗅覚障害に麗沢通気湯加辛夷(れいたくつうきとうかしんい)
『麗沢通気湯加辛夷』は、嗅覚障害 をはじめとする鼻の専門薬である「麗沢通気湯(れいたくつうきとう)」に、鼻づまりや蓄膿症によく使われる「辛夷(しんい)」を加味したものです。
薬理実験において、麗沢通気湯加辛夷はヒスタミン遊離抑制作用を有することが知られており、花粉症などのアレルギー性性鼻炎にも使用されます。
さらさらとした薄い鼻水を伴う急性期から、鼻づまりがひどくなる慢性期まで用いることができます。
また、鼻づまりや嗅覚異常の症状に適した処方で、臭いがわからないなどの嗅覚障害・嗅覚異常に対しての効果が報告されています。
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取り扱い商品(第2類医薬品)
こんな悩みの方にお勧めの漢方
- 本来のにおいと異なる臭いを感じる。
- においがないのに、においを感じてしまう。
- 特定のにおいだけを感じない。
- においを強く感じて不快感が生じる。
- 全くにおいを感じない。
- においをあまり感じない。
よくあるご質問(嗅覚障害と漢方Q&A)
参考・出典
- 日本鼻科学会,編,嗅覚障害治療ガイドライン2017
- 福岡県薬剤師会 情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介
- 通年性鼻アレルギーに対する麗沢通気湯加辛夷の二重盲検法による臨床的研究,アレルギーの臨床,9巻,2号,p.54,1982.
- 麗沢通気湯加辛夷が奏功した常習性頭痛,気管支喘息,気管支アミロイドーシスの三治験 日本東洋医学雑誌,59巻,2号,p.303-307,2008.
- 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 別冊 罹患後症状のマネジメント 第2.0版,2022,p21-4.
- 漢方薬のストロング・エビデンス ,じほう,p.138-140,2018
- Shiga H, et al. PLoS One. 2013,8(2):e57671. doi: 10.1371/journal.pone.0057671. Epub 2013 Feb 28.
- 原田英昭.日本東洋医学雑誌.1997, 47( 5), p.861-867.
- 島田久美ほか.日本味と匂学会誌.1997,4(3), p.339-340.
- 三輪高喜ほか.日本味と匂学会誌.2005,12(3), p.523-524.
- 内田淳ほか.頭頸自律神経.2009, 23,p.20-21.
- 小河孝夫ほか.日本味と匂学会誌.2010, 17(3), p.511-514.
- Hummel T, et al. Laryngoscope. 2009, 119(3),p.496-499.
※本記事は医薬品の情報提供を目的としており、効果には個人差があります。服用にあたっては医師または薬剤師にご相談ください。