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疾患・症状と医薬品
やけど(熱傷)の症状と治療薬・漢方薬

やけど(熱傷)は、熱い湯や油、火、蒸気、薬品、電気などによって皮膚や組織が傷ついた状態です。軽いやけどであれば自宅での手当が可能なこともありますが、広い範囲や深いやけどでは早めの受診が大切です。
治療では、まず流水で冷やす応急処置が重要です。その後、傷の深さや範囲に応じて、創部の保護、外用薬、鎮痛薬、被覆材による治療などが行われます。軽いやけどでは、神仙太乙膏やサンクロン軟膏などの外用薬が使われることもあります。
やけど(熱傷)とは
やけど(熱傷)は、熱・火炎・熱湯・蒸気・油・電気・化学物質などによって皮膚やその下の組織が損傷した状態です。日常生活では、調理中の熱湯や油、アイロン、暖房器具、日焼けなどが原因になることがあります。
やけどでは、赤み、ヒリヒリした痛み、水ぶくれ、皮膚のただれなどが起こります。深いやけどでは、皮膚が白っぽくなったり黒く変色したりし、かえって痛みを感じにくくなることもあります。
主な症状の特徴
- 皮膚が赤くなり、ヒリヒリと痛む
- 水ぶくれができる
- 皮膚がむける、ただれる
- 深いやけどでは白くなる、黒くなる、感覚が鈍くなる
- 広い範囲では脱水や全身状態の悪化を伴うことがある
一般には、1度熱傷は赤みが中心、2度熱傷は水疱を伴いやすく、3度熱傷は皮膚の深い損傷を伴う重いやけどとして説明されることが多いです。
ただし、見た目だけでは深さの判断が難しいこともあります。特に、顔・手・足・陰部・関節部のやけどや、小児・高齢者のやけどでは、比較的軽く見えても受診が勧められます。
やけどの応急処置
やけどでは、まずできるだけ早く冷やすことが大切です。軽いやけどであれば、冷たい水や流水で患部を冷やすことで、痛みの軽減や熱による損傷の進行を抑える助けになります。
| 応急処置 | 内容 |
|---|---|
| 流水で冷やす | 軽いやけどでは、患部を冷たい水や流水で冷やします。衣類の上からやけどした場合は、無理に脱がさずそのまま冷やすことがあります。 |
| こすらない | 傷んだ皮膚を強く触らず、水ぶくれはつぶさないようにします。 |
| 清潔に保つ | 汚れがある場合はやさしく洗い流し、必要に応じて清潔なガーゼなどで保護します。 |
| 広範囲では冷やしすぎに注意 | 広い範囲のやけどでは、冷やし続けることで体温が下がりすぎることがあるため注意が必要です。 |
| 重症が疑われる場合は受診 | 顔・手・足・陰部、深いやけど、広範囲のやけど、化学熱傷、電撃傷などでは速やかに医療機関を受診します。 |
軽いやけどでは、できるだけ早く患部を冷やします。
水ぶくれはつぶさず、強く触らないようにします。
必要に応じてガーゼなどで保護します。
低体温に注意しながら対応します。
深い・広い・部位が重要なやけどでは早めの受診が必要です。
日本赤十字社では、水疱がある場合はつぶさず、衣類の上からやけどした場合は無理に脱がさず冷やすこと、広範囲では冷やしすぎによる低体温に注意することが案内されています。:chatgpt-content-reference{index="2"}
やけどの治療
やけどの治療は、深さ・広さ・部位によって異なります。狭い範囲の浅いやけどでは、清潔を保ちながら創部を保護し、必要に応じて外用薬や痛み止めを使います。深いやけどや広い範囲のやけどでは、医療機関での専門的な処置が必要です。
| 治療方法 | 内容 |
|---|---|
| 冷却・洗浄 | 受傷直後は冷却を行い、その後は汚れを落として清潔を保ちます。 |
| 創部の保護 | ガーゼや被覆材で保護し、摩擦や感染を防ぎます。 |
| 外用薬 | 軽いやけどでは、外用薬を使って炎症を抑えたり、皮膚を保護したりすることがあります。 |
| 鎮痛薬 | 痛みがある場合にはアセトアミノフェンやNSAIDsなどが使われます。 |
| 専門治療 | 深い熱傷や広範囲熱傷では、輸液、感染管理、創傷処置、手術などが検討されます。 |
受傷直後の冷却と、傷を清潔に保つことが基本です。
ガーゼや被覆材で保護し、摩擦や感染を防ぎます。
軽いやけどでは、外用薬が検討されることがあります。
痛みがある場合には痛み止めを使用します。
深い・広い熱傷では医療機関での治療が必要です。
やけどに使われる主な薬
| 薬・成分 | 特徴・位置づけ |
|---|---|
| 外用薬 保護・創傷治療用の軟膏など |
軽いやけどでは、創部の保護や皮膚の回復を助ける目的で使われます。 |
| 鎮痛薬 ロキソプロフェン、アセトアミノフェンなど |
痛みが強い場合に使われます。やけどそのものを治す薬ではなく、痛みを和らげる目的です。 |
| 医療機関で使う治療薬 | 深い熱傷や感染リスクが高い場合には、創傷被覆材、外用抗菌薬、輸液などが必要になることがあります。 |
軽いやけどでは、創部保護や皮膚の修復を助ける目的で使います。
痛みがあるときに使われる補助的な薬です。
深いやけどや感染リスクがある場合には専門的な治療が行われます。
MSDマニュアルでは、狭い範囲の浅いやけどでは清潔を保ちつつ、市販の抗菌薬軟膏や非粘着性の包帯で保護する方法が案内されています。一方で、水疱がある、黒ずみや亀裂がある、顔面・手・足・性器などの熱傷では医師の診察が勧められています。:chatgpt-content-reference{index="3"}
やけどと漢方薬・関連外用薬
やけどでは、まず標準的な応急処置と創部管理が基本です。そのうえで、軽いやけどや皮膚の回復を助けたい場面で、外用の漢方薬や皮膚保護作用を期待する外用薬が用いられることがあります。
神仙太乙膏(しんせんたいつこう)
神仙太乙膏は、かゆみ、軽いやけど、切り傷、虫刺され、軽いとこずれなどに用いられる漢方の外用軟膏です。
皮膚の炎症を鎮めながら、乾燥した皮膚を潤し、傷ついた皮膚の保護や回復を助ける特徴があります。やけどに対しても、小太郎漢方製薬の製品情報およびカミツレ薬局の商品ページで案内されています。
非ステロイドで、家庭の常備薬として使いやすい外用薬です。軽いやけどのほか、切り傷や虫刺されなど幅広い皮膚トラブルに使える点も特徴です。
サンクロン軟膏
サンクロン軟膏は、にきび、やけど、切れ痔、床ずれ、耳だれ、しもやけ、切り傷などに用いられる第3類医薬品です。
クマザサ由来の緑色の軟膏で、刺激が少なく、皮膚になじみやすいことが特徴です。カミツレ薬局でも、やけどへの使用を案内している実際の商品があります。
ステロイドや抗生物質を含まないため、軽いやけどや皮膚トラブルの常備薬として検討しやすい外用薬です。
痛みがあるときの市販の痛み止め
やけどで痛みが強い場合には、ロキソプロフェンなどの市販の痛み止めが使われることがあります。ただし、これは痛みを和らげるための薬であり、やけどの傷そのものを治療する薬ではありません。
胃腸障害、喘息、腎機能、妊娠中などの注意点もあるため、持病や他の薬がある方は確認しながら使用します。
カミツレ薬局で相談・購入できる商品
カミツレ薬局では、軽いやけどや皮膚トラブルに用いられる外用薬や、痛みがあるときに使う市販薬を取り扱っています。やけどの程度や使用部位に応じて、使いやすい製品をご相談いただけます。
神仙太乙膏「コタロー」 20g
しんせんたいつこう
軽いやけど、切り傷、虫刺され、かゆみなどに。非ステロイドの漢方軟膏で、皮膚を保護しながら炎症を鎮めたいときに使いやすい外用薬です。
商品情報・購入ページを見るサンクロン軟膏
さんくろんなんこう
にきび、やけど、切り傷、床ずれなどに。クマザサ由来の緑色の軟膏で、刺激が少なく、皮膚になじみやすい外用薬です。
商品情報・購入ページを見るその他の関連商品
ロキソニンS<12錠> ― 痛みが強いときの市販の解熱鎮痛薬。やけどの痛みを和らげたいときに。
ロキソプロフェン錠「クニヒロ」<12錠> ― 痛みに対して使う第1類医薬品。やけどそのものの治療薬ではなく、鎮痛目的で使用します。
神仙太乙膏「コタロー」はカミツレ薬局の商品ページで効能・効果として「かゆみ、軽いとこずれ、切り傷、虫刺され、やけど」が案内されています。サンクロン軟膏もカミツレ薬局の商品ページで「やけど」を含む適応が確認できます。:chatgpt-content-reference{index="4"}
やけどの薬は通販・処方箋なしで購入できる?
軽いやけどに用いられる外用薬の中には、処方箋なしで通販・オンライン購入できる一般用医薬品があります。 神仙太乙膏「コタロー」やサンクロン軟膏などは、カミツレ薬局でも購入可能です。
また、やけどの痛みに対しては、ロキソニンSなどの市販の鎮痛薬を通販で購入できる場合があります。ただし、第1類医薬品は薬剤師による確認が必要です。
一方で、広い範囲のやけど、深いやけど、感染の疑いがあるやけどでは、自宅対応や通販の市販薬だけで済ませず、医療機関での評価が重要です。
顔、手、足、性器、関節部のやけど、水疱が大きいもの、黒ずみや白っぽさがあるもの、強い痛みが続くもの、小児や高齢者のやけどでは、早めの受診をご検討ください。電気や化学物質によるやけども受診が勧められます。
やけどに使う薬・外用薬のご相談
「軽いやけどに使える薬を探している」「神仙太乙膏とサンクロン軟膏の違いを知りたい」「子どものやけどに使えるか相談したい」「痛み止めと一緒に使えるか確認したい」など、お薬についてお気軽にご相談ください。

参考文献・情報源
執筆・監修:カミツレ薬局 薬剤師 河津伸也
宮城県仙台市・東北大学病院前
本ページは、医薬品添付文書や医学・薬学資料に基づき、一般の方向けにまとめています。



