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痛風の症状と治療薬・漢方薬

痛風は、足の親指の付け根などの関節に、突然激しい痛みや腫れが現れる病気です。血液中の尿酸が高い状態が続き、関節にたまった尿酸の結晶が炎症を引き起こすことで発症します。
治療には、痛風発作の炎症を抑えるNSAIDsやコルヒチンなどの医薬品と、尿酸値を下げて再発を防ぐ薬が用いられます。また、痛風や関節の腫れ・痛みに対して、大防風湯・桂枝芍薬知母湯などの漢方薬が用いられることもあります。
痛風とは
痛風は、血液中の尿酸が増えすぎる「高尿酸血症」を背景として発症する関節炎です。尿酸が結晶となって関節内に沈着し、その結晶に対する炎症反応によって強い痛みが生じます。
痛風発作の主な症状
- 足の親指の付け根や足首、膝などが突然激しく痛む
- 関節が赤く腫れ、熱をもち、触れるだけでも痛む
- 夜間から明け方に発症することが多い
- 数日から10日程度で痛みが軽くなることもあるが、再発を繰り返す場合がある
高尿酸血症は一般に血清尿酸値が7.0mg/dLを超える状態を指します。ただし、尿酸値が高いだけでは痛風とは限らず、痛風発作の最中には尿酸値が一時的に正常範囲となることもあります。
診断では症状や血液検査を確認し、必要に応じて関節液の検査や超音波検査などを行います。細菌による感染性関節炎や、ピロリン酸カルシウム結晶による関節炎(偽痛風)との区別も重要です。
尿酸値が高い状態が長く続くと、痛風発作の再発だけでなく、痛風結節や尿路結石、腎機能への影響につながることもあります。
痛風の治療
痛風の治療では、発作時の炎症と痛みを抑えること、そして尿酸値を適切に管理して発作の再発を防ぐことが重要です。
| 治療方法 | 内容 |
|---|---|
| 痛風発作の治療 | NSAIDs、コルヒチン、ステロイド薬などを使用し、関節の炎症や激しい痛みを抑えます。 |
| 尿酸値を下げる治療 | 尿酸の生成を抑える薬や、尿酸の排泄を促す薬を使用して尿酸値を管理し、発作の再発を防ぎます。 |
| 生活習慣の改善 | 飲酒量の調整、適切な水分摂取、体重管理、食生活の見直しなどを行います。 |
NSAIDs、コルヒチン、ステロイド薬などで炎症と痛みを抑えます。
尿酸の生成や排泄に働く薬を使用し、再発予防を目指します。
飲酒量、食事、体重、水分摂取などを見直します。
痛風に使われる主な医薬品
| 薬・成分 | 特徴・位置づけ |
|---|---|
| NSAIDs ナプロキセン、インドメタシンなど |
痛風発作による関節の炎症や痛みを抑える薬です。発作時の代表的な治療薬として用いられます。 |
| コルヒチン | 尿酸結晶によって起こる炎症反応を抑える薬です。痛風発作の緩解や予防に使用されます。 |
| ステロイド薬 プレドニゾロンなど |
炎症を強く抑える薬です。NSAIDsなどを使用しにくい場合や、症状に応じて内服・注射などで用いられます。 |
| 尿酸生成抑制薬 アロプリノール、フェブキソスタット、トピロキソスタットなど |
体内で尿酸が作られるのを抑え、血液中の尿酸値を下げる薬です。長期的な再発予防に用いられます。 |
| 尿酸排泄促進薬 ドチヌラド、ベンズブロマロンなど |
腎臓から尿酸が排泄されるのを促し、尿酸値を下げる薬です。腎機能や尿路結石のリスクなどを考慮して選択されます。 |
ナプロキセン、インドメタシンなど。痛風発作の炎症や痛みを抑える薬です。
尿酸結晶による炎症反応を抑え、発作の緩解や予防に使用します。
プレドニゾロンなど。強い炎症を抑え、症状に応じて内服や注射などで使用します。
アロプリノール、フェブキソスタット、トピロキソスタットなど。尿酸の生成を抑えて尿酸値を下げます。
ドチヌラド、ベンズブロマロンなど。尿酸の排泄を促して尿酸値を下げます。
痛風患者の尿酸降下療法では、一般に血清尿酸値6.0mg/dL未満を目標として管理します。尿酸値を急に変化させると発作が誘発される場合があるため、薬の開始や増量は治療経過に応じて調整します。
すでに尿酸降下薬を服用している方は、発作が起きても自己判断で中止せず、処方医の指示に従ってください。
NSAIDsは胃腸障害や腎機能への影響、コルヒチンは過量投与による重篤な副作用や飲み合わせに注意が必要です。コルヒチンは2026年6月に痛風発作の緩解に関する用法・用量が改訂されています。また、初めての激しい関節痛や発熱・悪寒を伴う関節の腫れでは、感染性関節炎などの可能性もあるため、速やかな診断が重要です。
痛風と漢方薬
漢方薬は、関節の痛みや腫れだけでなく、症状が続いている期間、冷え、こわばり、体力、むくみなどを考慮して選びます。
一般用漢方薬の中には「痛風」が正式な効能・効果として認められている製品もあります。また、痛風に伴って気になる関節の腫れや痛みなどに対し、症状や体質に応じた処方を検討することもあります。
大防風湯(だいぼうふうとう)
大防風湯は、関節が腫れて痛み、こわばりが強く、曲げ伸ばしがしにくい方に用いられる漢方薬です。足や膝などの関節の痛みが長引き、身体の冷えや疲れやすさを伴う方などで検討されます。
当帰・芍薬・地黄などが血の巡りや身体の状態を整え、人参・黄耆などが体力を補い、附子・防風・羌活などが冷えや関節の痛みに働きかける処方です。
大防風湯は「痛風」の効能・効果が認められた漢方薬です
三和生薬の大防風湯(サンワロンD顆粒)は、指定第2類医薬品として「下肢の関節リウマチ・慢性関節炎・痛風」が効能・効果に記載されています。
痛風に対して漢方薬を検討したい方や、関節の腫れ・痛み・こわばりが続いている方にご紹介できる処方の一つです。
桂枝芍薬知母湯(けいししゃくやくちもとう)
桂枝芍薬知母湯は、関節の腫れや痛みが慢性的に続き、手足の関節が動かしにくい方などに用いられる漢方薬です。
桂皮・芍薬・朮・附子などに加え、麻黄・防風・知母を組み合わせた処方で、冷えや腫れ、炎症を伴う関節痛に対応します。痛風という病名そのものではなく、長引く関節の腫れや痛み、体質などから検討される処方です。
そのほかの関節痛に用いられる漢方薬
湿気や冷えで悪化する関節痛、筋肉痛などに。関節が重だるく、腫れや痛みが気になる方に。
汗をかきやすく、疲れやすい方のむくみや、肥満に伴う関節の腫れ・痛みなどに。
痛風発作の激しい痛みや炎症に対しては、NSAIDsやコルヒチンなどによる治療が基本です。漢方薬はそれぞれの効能・効果と症状・体質を考慮して選択し、尿酸降下薬による尿酸値の管理とは役割を区別して使用します。
カミツレ薬局で相談・購入できる漢方薬
カミツレ薬局では、痛風や関節の腫れ・痛みなどに用いられる漢方薬を取り扱っています。痛風発作の経過や関節の状態、冷え・こわばり、現在の治療内容などに合わせてご相談いただけます。
大防風湯(サンワロンD顆粒)
だいぼうふうとう
痛風・慢性関節炎に。関節が腫れて痛み、こわばりが強く、曲げ伸ばしがしにくい方に用いられる漢方薬です。痛風が正式な効能・効果に含まれています。
商品情報・購入ページを見る桂枝芍薬知母湯エキス細粒G「コタロー」
けいししゃくやくちもとう
慢性化した関節の腫れ・痛み・関節炎に。冷えやこわばりを伴い、手足の関節が動かしにくい方などに用いられる漢方薬です。
商品情報・購入ページを見る痛風の薬は通販・処方箋なしで購入できる?
コルヒチンやフェブキソスタットなどの処方箋医薬品は、医療機関での診察・処方箋が必要です。一方、大防風湯(サンワロンD顆粒)は、痛風の効能・効果が認められた一般用漢方薬で、処方箋なしで通販・オンライン購入できます。
また、桂枝芍薬知母湯や麻杏薏甘湯など、関節の腫れや痛みに用いられる一般用漢方薬も取り扱っています。
カミツレ薬局では、処方箋医薬品以外の医療用医薬品を店舗で対面販売する場合もありますが、医療用医薬品の通販・郵送販売は行っていません。
市販の解熱鎮痛薬にも痛みを抑える成分を含むものがありますが、すべての製品に「痛風発作」の効能・効果が認められているわけではありません。突然の激しい関節痛では、原因を確認したうえで適切な治療を選ぶことが大切です。
参考文献・情報源
執筆・監修:カミツレ薬局 薬剤師 河津伸也
宮城県仙台市・東北大学病院前
本ページは、医薬品添付文書や医学・薬学資料に基づき、一般の方向けにまとめています。



