皮膚・粘膜が過敏な方に使用される漢方薬です。
炎症を鎮め、膿を排出する働きがありるため、蓄膿症（副鼻腔炎）などの慢性炎症や体質改善に使用される代表的な処方です。また、ストレスを受けると、お肌の新陳代謝が悪くなり、大きく黒ずんだニキビや吹き出物ができやすい人にも使用されます。
花粉やハウスダストなどのアレルギー体質の改善にも有効とされています。
皮膚や粘膜が過敏なために、慢性鼻炎や蓄膿症(副鼻腔炎)、中耳炎、あるいはニキビなど、呼吸器系や皮膚に症状が出やすい体質を目標に使用します。また、神経も敏感でイライラして落ち着きがなく、皮膚の新陳代謝が悪く皮膚がカサついたり、炎症を繰り返すので、皮膚が浅黒くなるなどの特徴のある方に向いている漢方薬です。
臨床では蓄膿症（副鼻腔炎）、アレルギー性鼻炎などの慢性鼻炎、後鼻漏、気管支ぜんそく、中耳炎、扁桃炎、リンパ腺炎、湿疹、ニキビ、アトピー性皮膚炎、神経症などに応用されています。
荊芥連翹湯は、温清飲（四物湯＋黄連解毒湯）がベースとなっており、排膿作用がある桔梗（キキョウ）と枳実（キジツ）た、鼻の通りを改善する薄荷（ハッカ）と白芷など9種の生薬が温清飲に追加されています。

水っぽい鼻水・痰・くしゃみ・鼻づまりが止まらないアレルギー性鼻炎や花粉症に。
鼻や喉に「水」がたまりやすく、冷えや気圧の変化で悪化するタイプに効果的です。
特に、水のような薄い鼻水や痰、咳が出る方に適しています。
とめどない鼻水やくしゃみに悩まされる鼻炎，水っぽい痰（たん）を伴った咳（せき）やゼイゼイと喘鳴（ぜんめい）を伴う咳がでる気管支ぜんそくなどの症状や病気は，漢方では冷えによって体内の水分代謝がうまくいかないこと（水毒（すいどく））からあらわれると考えられています。
小青竜湯エキス細粒G「コタロー」は，からだを温め体内の水毒をとることによって鼻水，鼻炎，うすい水様の痰を伴う咳に効果があります。

濃厚な鼻汁が出たり，鼻がつまり，乾燥気味で熱感があるような蓄膿症（副鼻腔炎）などの鼻症状に用いられる漢方薬です。
鼻茸（鼻ポリープ）ができ、鼻づまりが顕著になったものにも適した処方です。
乾燥傾向なので鼻水はなく（あっても膿性鼻汁）、嗅覚障害を伴うこともあります。
鼻閉塞、膿性鼻漏、後鼻漏などを目標に、副鼻腔炎、肥厚性鼻炎、慢性鼻炎、鼻ポリープなどに用いられ、急性期の膿性鼻漏には最も適した処方と考えられます。
慢性の副鼻腔炎に葛根湯加辛夷川芎が使用されるても効果がなく、熱症状が強く疼痛が治まらないという場合には辛夷清肺湯が適しています。また、単独では効果が弱い場合には小柴胡湯との併用も検討されます。
副鼻腔炎が反復、遷延するケースには、辛夷清肺湯を継続使用することで改善することがあります。