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鹿茸(ロクジョウ)とは?漢方で使われる生薬の特徴と働き

鹿茸(ロクジョウ)の特徴

鹿茸(ロクジョウ)とは?

鹿茸(ロクジョウ)は、漢方薬に使われる動物性の生薬のひとつで、シカ科のマンシュウアカジカやマンシュウジカなどの雄の、まだ骨化していない幼角を乾燥したものです。

鹿の角は毎年生え替わりますが、鹿茸には、成長途中のやわらかい角が使用されます。表面は短い毛の生えたビロード状の皮膚に覆われており、一般的にイメージする硬い鹿の角とは異なります。

古くから滋養強壮を目的として用いられ、漢方では身体の働きや活力を補う生薬として知られています。

漢方での鹿茸の働き

漢方では、鹿茸は「腎陽(じんよう)」や「精(せい)」を補う生薬とされ、身体を温めながら、加齢や病後などによる虚弱、疲労、冷えを伴う状態などに用いられてきました。

ここでいう「腎」は、現代医学の腎臓だけを指すものではなく、成長・生殖・老化などに関わる身体の働きを含む漢方独自の概念です。

鹿茸は、こうした不足した働きを補うことを目的に、他の生薬と組み合わせて漢方薬や生薬製剤に配合されています。

鹿茸の特徴と成分

鹿茸は、成長途中の角を利用することが特徴で、アミノ酸、タンパク質、脂質、ミネラルなど、さまざまな成分が含まれています。

また、鹿茸に含まれる成分については、滋養強壮に関わる働きなどの基礎研究も行われています。ただし、細胞や動物を用いた研究結果が、そのまま人に対する効果を証明するものではなく、特定の病気の治療効果や若返り効果などを断定できるものではありません。

鹿茸と鹿角の違い

鹿茸と鹿角は、どちらも鹿の角に由来しますが、使用する角の状態が異なります。

鹿茸は骨化する前のやわらかい幼角を使用するのに対し、鹿角は骨化して硬くなった角を指します。漢方では、それぞれ異なる生薬として扱われています。

鹿茸を配合した漢方薬・生薬製剤(例)

鹿茸は、滋養強壮を目的とした漢方薬や生薬製剤などに配合されています。当薬局では、以下の製品を取り扱っています。

・ロクジョン(鹿茸大補湯)
・参茸大補丸錠「コタロー」

同じ鹿茸を配合した製品でも、その他の配合生薬や効能・効果は異なります。ご使用の際は、各製品の添付文書をご確認ください。

鹿茸を使用する際の注意点

鹿茸は天然由来の生薬ですが、すべての方に適しているわけではありません。鹿茸を配合した医薬品を使用する際は、製品ごとの用法・用量を守り、持病のある方や他の医薬品を服用中の方、妊娠中・授乳中の方などは、事前に薬剤師または登録販売者へご相談ください。

また、疲労感や体調不良が長く続く場合には、原因となる病気が隠れている可能性もあるため、必要に応じて医療機関での確認も大切です。

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参考資料

・厚生労働省.第十八改正日本薬局方.「ロクジョウ」.