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- 漢方の含嗽服用とは?うがいしながら飲む方法|桔梗湯・甘露飲の使い方
Q:漢方薬の含嗽服用(うがいしながら飲む方法)とは?
漢方薬の中には、ただ飲むだけでなく、お湯に溶かした薬液を口の中やのどに行き渡らせながら服用する方法が勧められるものがあります。
このような服用方法を「含嗽服用(がんそうふくよう)」といいます。
含嗽服用は、漢方薬をうがいしながら飲むように使用する服用方法です。
特に、口内炎、歯ぐきの腫れや痛み、口臭、のどの痛み、歯痛など、口腔内や咽頭部に症状がある場合には、薬液を患部に直接行き渡らせるように使うことで、口腔内粘膜の炎症や痛み、乾燥を軽減する生薬(桔梗・細辛・甘草・石膏など)が直接あたる時間が長くなるため、より効果的な服用方法になると考えられています。
カミツレ薬局でも、症状や処方に応じて「含嗽服用」をご案内することがあります。

含嗽服用が向いている漢方薬
含嗽服用は、特に口やのどの症状に用いられる漢方薬で行われることがあります。
代表的な処方としては、次のようなものがあります。
- 桔梗湯 … のどの痛み、扁桃部の炎症など
- 甘露飲 … 口内炎、歯ぐきの腫れ、口臭、口腔内の炎症など
- 桂枝五物湯 … 口内炎、歯槽膿漏、口臭など口腔内症状など
- 駆風解毒湯 … のどの痛み、口腔内や咽頭部の炎症が気になる場合など
- 麦門冬湯 … のどの乾燥感、不快感がある場合など
- 響声破笛丸 … 声のかすれ、声枯れ、のどの炎症や違和感など
- 甘草湯 … 急な強いのどの痛み、咽頭部の炎症など
- 半夏瀉心湯 … 口内炎、口腔内の荒れがある場合など
- 小柴胡湯加桔梗石膏 … のどの腫れや痛み、咽頭部の炎症がある場合など
- 麻黄附子細辛湯 … のどの違和感や痛みを伴う初期症状など
- 茵蔯蒿湯 … 口内炎や口の苦み・不快感を伴う場合など
- 白虎加人参湯 … 口の渇きや熱感、口腔内の不快感がある場合など
- 立効散 … 歯痛、歯ぐきの腫れや痛みなど
なお、すべての漢方薬にこの方法が適しているわけではありません。
症状や処方によって服用方法が異なるため、実際の使用方法は薬剤師・医師の説明に従ってください。
含嗽服用のメリット
含嗽服用のメリットは、薬液をただ飲み込むだけでなく、口の中やのどの患部に直接行き渡らせてから服用できることです。
特に、口内炎、歯肉炎、歯槽膿漏、口臭、のどの違和感や痛みがある場合には、薬液をゆっくり行き渡らせることで、症状部位に対して直接的な作用が期待でき、より効果を実感しやすい場合があります。
漢方の含嗽服用の方法
基本的な含嗽服用の流れを、イラストでわかりやすくまとめました。

1.まずはお湯で漢方を溶かします
1包をコップ半分程度(約100mL)のお湯で溶かします。
熱めのお湯の方が溶けやすいですが、使用時は必ず冷ましてください。

2.冷ました後に、口に含みます
熱いままでは口腔内の刺激になるため、人肌程度まで冷ましてから、適量を口に含みます。
※水や氷で温度を調整していただいても問題ありません。

3.口の中に行き渡らせます
口内炎など、粘膜に炎症や傷がある場合は、薬液が口内全体、特に炎症部位に行き渡るように、頬を左右に交互に動かしながらブクブクうがいを繰り返します。
歯の間まで洗い出すようなイメージで行うと、より口腔内全体に行き渡らせやすくなります。

4.のどまで行き渡らせます
のどの痛みや違和感がある場合には、天井が見える程度に軽く上を向き、のどの奥まで薬液が行き渡るようにガラガラうがいを行います。

5.最後はそのまま服用します
口内やのどに十分行き渡らせた後は、吐き出さずにそのまま服用します。
一度に全部飲まず、少量ずつ数回に分けて行うと、口内やのどに薬液が行き渡りやすくなります。
お湯の温度と量の目安
- 溶かすお湯の量:約100mL(コップ半分程度)
- 溶かす時のお湯:熱めのお湯
- 口に含む時の温度:人肌程度まで冷ました状態
- 使用方法:少量ずつ口に含み、複数回に分けてブクブク・ガラガラを行った後、そのまま服用
※熱いまま使用すると、口腔粘膜やのどの刺激になることがあります。必ず口に含める温度まで冷ましてからご使用ください。
このような症状の方に
含嗽服用は、次のような症状がある場合に特に向いています。
- 口内炎
- 歯ぐきの腫れ・出血・痛み
- 歯槽膿漏
- 口臭
- のどの腫れ・痛み・違和感
- のどの乾燥感
- 歯の痛み・抜歯後
ご不明な場合はご相談ください
含嗽服用は、処方によって向き・不向きがあります。
症状や服用中のお薬によっては、通常の服用方法の方が適している場合もありますので、ご不明な点がある場合はお気軽にご相談ください。




