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五味子(ゴミシ)とは?漢方で使われる生薬の酸味と味の特徴

五味子(ゴミシ)の酸味
五味子(ゴミシ)は、漢方薬に使われる代表的な生薬のひとつで、マツブサ科 チョウセンゴミシSchisandra chinensis Baillon の果実です。
酸味が強く、甘味を伴う果実が良品とされ、表面にクエン酸が析出して白い粉が見られるものは特に品質が高いといわれています。
そのため、五味子を配合した漢方薬を服用すると「酸っぱい」と感じることが多く、味の特徴からも生薬としての性質を知ることができます。
五つの味を感じることも
五味子の味は、一般的には「酸味(酸っぱい味)」ですが、皮には甘味、果肉には酸味、種子には辛味と苦味があり、全体に塩味があるということで、その名の通り五つの味「酸(すっぱい)、苦(にがい)、甘(あまい)、辛(からい)、鹹(しおからい)」があるとされています。
韓国伝統茶である「五味子茶(オミジャチャ)」では、以下のように味の感じ方で体調を判断することがあるようです。
・苦味:心臓の機能低下、貧血気味
・甘味:脾臓の機能低下、老廃物蓄積
・酸味:ストレス
・塩味:下半身の冷え
・辛味:気管支の弱り、エネルギー不足