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- 漢方薬の「母子同服(ぼしどうふく)」とは?|子どもの夜泣きや癇癪にお母さんも一緒に
母子同服(ぼしどうふく)とは?
漢方には、お子さんの症状を改善するために、お母さんとお子さんが一緒に同じ漢方薬を服用する「母子同服(ぼしどうふく)」という考え方があります。
お子さんの病気は家族、特に一番身近な母親の影響を受けやすいとされ、子どもの心身を健やかにするためには、お母さんの心身の状態も整える必要があると考えられているためです。
母子同服が勧められる理由
特に心因性の症状であるお子さんの「夜泣き」や「チック症」「癇癪」「夜驚症」「気管支喘息」などは、お母さんの精神的な状態が影響する場合も多いとされています。
お子さんの不調が、お母さんの心身の緊張やストレスに起因している可能性があると考え、母子ともに心身を穏やかにするための漢方薬を一緒に服用することで、悪循環を断ち切り、双方の症状の改善を目指します。
また、母乳を通じて薬効を子供に届ける目的も期待し、お子さんだけではなく、お母さんにも漢方薬を一緒に服用してもらう「母子同服」が選ばれる場合もあります。
母子同服を行う代表的な漢方薬
以下は、心因性の症状に使用され、母子同服が検討されることのある漢方薬です。
ただし、「母子同服」は必ずしも子供と親が同じ漢方薬を服用する必要はなく、家族がそれぞれの体質や症状などにあった漢方薬を服用することで問題はないと言われています。
漢方薬は個人の体質や症状に合わせて処方されるものですので、必ず医師や薬剤師などの専門家に相談し、適切な指導のもとで服用することが重要です。