瞑眩（めんげん）とは？

「瞑眩（めんげん）」とは、漢方薬の服用や東洋医学的な治療を始めた時に、一時的に体の不調や症状が悪化したように感じられる反応のことです。これは、体が本来の良い状態に戻ろうとする過程で起こる「好転反応」とも呼ばれます。
瞑眩は、病気が治っていく過程で体質が改善されていくサインだと考えられています。しかし、これは一時的なものであり、長期間続くものではありません。

なぜ瞑眩が起こるの？

東洋医学では、瞑眩は体内の「巡り」が良くなることで、溜まっていた老廃物や不要なものが排出される時に起こると考えられています。

例えば、以下のような形で症状が現れることがあります。

• 皮膚からの排出: 湿疹、発疹、ニキビ、汗が増える

• 便や尿からの排出: 下痢、便秘、尿の回数が増える

• 血の巡りの改善: 生理時に塊が出やすくなる

• 一般的な体調の変化: だるさ、眠気、発熱、頭痛

これらの症状は、体がデトックス（解毒）し、体質が変わり始めている兆候だと捉えられます。

瞑眩はいつ頃起こる？

瞑眩の症状が現れる時期や期間は人それぞれですが、服用を始めて３〜４日以内に現れることが多く、１週間程度持続することもありますが、その後は劇的に病態が改善することが多いとされています。
しかし、アトピーのような長期間にわたる症状の場合や、生活が不規則で体内の滞りが強い場合は、症状が強く出たり、期間が長くなったり、何度か繰り返すこともあります。

瞑眩と副作用はどう見分ける？

瞑眩はあくまで好転反応であり、薬の副作用とは異なります。しかし、症状だけでどちらであるかを判断するのは非常に難しいのが現実です。

「これは瞑眩だから」と自己判断して服用を続けるのは大変危険です。
もし、不快な症状がひどい場合や長引く場合は、すぐに服用を中止し、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

薬の飲み方が正しくなかったり、他の薬との飲み合わせが悪かったりして、症状が悪化することもあります。不安に感じた場合は、専門家に相談することが最も重要です。