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妊娠中の高血圧・蛋白尿・むくみが気になる方へ
妊娠高血圧症候群(HDP)・妊娠中毒症に使われる薬・漢方
妊娠高血圧腎症・HELLP症候群から、市販薬「腎臓仙」まで薬剤師が解説

「妊婦健診で血圧が高いと言われた」 「尿蛋白が出ている」 「急にむくみが強くなった」 「昔でいう妊娠中毒症ではないか心配」――。
現在、このような妊娠中の高血圧に関連する病態は、 妊娠高血圧症候群(HDP:Hypertensive Disorders of Pregnancy) として整理されています。
一方、「妊娠中毒症」という名称も現在なお検索されており、 一般用医薬品の添付文書には 「妊娠中毒症」「妊娠腎」という旧来の名称が 効能・効果として残っている製品もあります。
ただし、昔の「妊娠中毒症」と現在の 「妊娠高血圧症候群」は完全に同じ概念ではありません。
また、妊娠高血圧症候群は重症化すると、 子癇、脳出血、肺水腫、常位胎盤早期剥離、 HELLP(ヘルプ)症候群などにつながる可能性があるため、 「市販薬や漢方で様子を見ること」と 「産科での診察・治療を優先すべき状態」を 正しく分けて考えることが非常に重要です。
このページでは、現在の妊娠高血圧症候群の診断・治療を基本に、 旧「妊娠中毒症」との違い、 HELLP症候群、降圧薬、漢方薬、 さらに現在も「妊娠中毒症」を効能として持つ一般用生薬製剤まで 分かりやすく整理します。
このページで分かること
- 妊娠高血圧症候群(HDP)とは何か
- 「妊娠中毒症」という昔の名称との違い
- 妊娠高血圧と妊娠高血圧腎症の違い
- HELLP症候群とはどのような状態か
- 血圧がどのくらいなら注意が必要か
- 妊娠中に使われる主な降圧薬
- 硫酸マグネシウムは何のために使うのか
- 妊娠中毒症・むくみなどに使用されてきた漢方薬
- 「妊娠中毒症」を効能に持つ市販薬・腎臓仙について
- 市販薬・漢方を通販で購入できる場合と、受診を優先する場合
「妊娠中毒症」と「妊娠高血圧症候群」は同じ?
「妊娠中毒症」は、以前日本で広く使われていた病名です。
以前は主に、 高血圧・蛋白尿・浮腫(むくみ) を中心として妊娠中毒症を考えており、 高血圧がなくても蛋白尿やむくみだけで 妊娠中毒症に含められることがありました。
妊娠中毒症
高血圧・蛋白尿・浮腫などを中心に捉えた旧来の概念。
妊娠高血圧症候群(HDP)
高血圧を中心に、母体臓器障害や胎盤機能などを含めて評価する現在の分類。
その後、高血圧がお母さんと赤ちゃんの予後に特に重要であることから、 日本では2005年から「妊娠高血圧症候群」という名称が使われるようになりました。
さらに2018年には定義・分類が改訂され、 現在は「妊娠時に高血圧を認めた場合を妊娠高血圧症候群とする」 という考え方になっています。
大きく重なる部分はありますが、 旧来の妊娠中毒症には、現在のHDPでは含まれない 「高血圧を伴わない蛋白尿・浮腫」なども含まれていました。 古い医薬品添付文書に「妊娠中毒症」と記載されている場合は、 この歴史的な違いを理解して読む必要があります。
現在の妊娠高血圧症候群(HDP)は4つに分類されます
現在の日本の分類では、 妊娠中にみられる高血圧を次の4つに整理します。
妊娠高血圧
妊娠20週以降に初めて高血圧となり、 妊娠高血圧腎症に該当する臓器障害などを伴わないもの。
妊娠高血圧腎症
妊娠20週以降に高血圧を発症し、 蛋白尿、母体臓器障害、 または子宮胎盤機能不全などを伴うもの。
加重型妊娠高血圧腎症
妊娠前または妊娠20週までに高血圧などがあり、 その後に蛋白尿や臓器障害などが加わったもの。
高血圧合併妊娠
妊娠前または妊娠20週までに高血圧があり、 加重型妊娠高血圧腎症を発症していない状態。
現在の診断では、高血圧に加えて肝機能障害、 腎機能障害、神経障害、血液凝固障害、 胎児発育不全などの子宮胎盤機能不全があれば、 蛋白尿がなくても妊娠高血圧腎症と診断されることがあります。
血圧は何mmHgから注意が必要?
妊婦健診などでこの値以上を認めた場合は、 妊娠高血圧症候群や白衣高血圧などを含め評価します。
複数回確認される場合には高血圧緊急症も考え、 速やかな降圧治療・入院管理が必要になります。
血圧が140〜159/90〜109mmHgの非重症域でも、 妊娠中は母児の状態が急速に悪化することがあります。
特に妊娠中に新しく血圧が高くなった場合は、 市販薬・漢方薬を購入する前に、 まずかかりつけの産科へ連絡していただければと思います。
むくみがあれば妊娠高血圧症候群?
いいえ。 現在の妊娠高血圧症候群は、 むくみだけでは診断されません。
妊娠後半には、正常な妊娠でも足などにむくみがみられることがあります。
一方で、急激にむくみが強くなった、 顔や手まで腫れてきた、 血圧上昇・蛋白尿・強い頭痛などを伴う場合には、 妊娠高血圧症候群の評価が必要です。
この違いが、現在のHDPと、 古い医薬品添付文書に残る「妊娠中毒症」という効能を理解するときのポイントになります。
重症化のサイン
HELLP(ヘルプ)症候群とは?
HELLP症候群は、 妊娠後半から産後にかけて起こることがある 重篤な病態です。
溶血:赤血球が壊れる
肝酵素上昇:肝臓に障害が起こる
血小板減少:血が固まりにくくなる
これらの頭文字からHELLP症候群と呼ばれています。
HELLP症候群では高血圧や蛋白尿を伴うことが多い一方、 症状が典型的でない場合もあります。
次のような症状は特に注意
- みぞおちの強い痛み
- 右上腹部の痛み
- 吐き気・嘔吐
- 強い頭痛
- 目がチカチカする・見えにくい
- 強い全身倦怠感
- けいれん
- 意識がおかしい
特に妊娠後半に、 「胃が痛いだけだと思っていた」 「つわりのような吐き気だと思っていた」 という症状がHELLP症候群だったケースもあるため、 強い上腹部症状がある場合は自己判断で胃薬等を使用し続けず、 産科へ相談してください。
子癇とは?
子癇(しかん)は、 妊娠高血圧症候群などに関連して起こる けいれん発作です。
妊娠中だけでなく、 分娩中・産後にも発症することがあります。
子癇が起こった場合は、 気道・呼吸・循環の管理を行い、 けいれんの治療と再発予防のため 硫酸マグネシウムが使用されます。
重症高血圧がある場合には同時に速やかな降圧治療を行い、 母体を安定させたうえで、 必要に応じて早期の分娩を検討します。
妊娠高血圧症候群の治療
HDPでは血圧の数字だけを見るのではなく、 お母さんと赤ちゃんの両方を評価します。
血圧・尿・血液検査
血圧、尿蛋白、腎機能、肝機能、 血小板などを確認します。
胎児・胎盤の評価
NSTや超音波検査などで、 胎児発育や胎児の状態を確認します。
降圧薬
血圧が高い場合には、 妊娠中に使用可能な降圧薬を使用します。
子癇の予防
重症例などでは硫酸マグネシウムを使用して 子癇を予防します。
必要な場合は分娩
妊娠高血圧症候群の根本的な病態には胎盤が関係するため、 母児の状態によっては妊娠週数にかかわらず 分娩・妊娠終結が必要になることがあります。
妊娠中の高血圧に使用される主な薬
| 薬 | 主な位置づけ |
|---|---|
| メチルドパ | 妊娠中に使用されてきた代表的な経口降圧薬 |
| ニフェジピン | カルシウム拮抗薬。妊娠中の高血圧治療に使用 |
| アムロジピン | カルシウム拮抗薬。患者背景に応じて使用 |
| ラベタロール | α・β遮断薬。妊娠中の降圧に使用 |
| ヒドララジン | 血管拡張薬。内服・急性期治療などで使用 |
| ニカルジピン注射 | 重症域高血圧などで病院内の急性期降圧に使用 |
| 硫酸マグネシウム | 降圧薬ではなく、子癇の予防・治療に使用 |
妊娠中の降圧薬は、胎児への影響を考慮して選択します。 妊娠前から高血圧薬を使用している方は、 妊娠が分かった時点で自己中止せず、 速やかに処方医へ相談してください。
妊娠高血圧腎症を予防する薬はある?
妊娠高血圧腎症を発症するリスクが高い妊婦さんでは、 医師の判断で低用量アスピリンが 予防目的に検討されることがあります。
特に、以前の妊娠で妊娠高血圧腎症を発症した方、 慢性高血圧、腎疾患、糖尿病など リスクが高い場合に検討されます。
投与量や開始時期、終了時期を産科で判断する治療です。 市販の解熱鎮痛薬を自己判断で予防目的に服用しないでください。
市販薬について
実は「妊娠中毒症」を効能に持つ一般用医薬品があります
現在販売されている一般用医薬品の中には、 添付文書に「妊娠中毒症」と 明記されている製品があります。
カミツレ薬局で取り扱っている 三和生薬「腎臓仙(じんぞうせん)」もその一つです。
三和生薬 腎臓仙
じんぞうせん
効能・効果
急性慢性腎臓炎、膀胱カタル、尿道炎、 妊娠腎、妊娠中毒症、 高熱性疾患後の腎炎、高血圧症、 これらや脚気に起因する むくみ、動悸、頭痛、肩こり、めまい、 耳鳴り、手足のしびれ。
7種類の生薬を配合
※厳密には古典的な漢方処方のエキス製剤ではなく、 複数の生薬を組み合わせた一般用生薬製剤です。
では、現在はどのような場合に考える?
腎臓仙の「妊娠中毒症」という効能は、 現在のHDP分類ができる以前から承認されている 旧来の疾患概念に基づくものです。
そのため、現在の妊娠高血圧症候群を 市販薬だけで治療する目的に置き換えて考えるものではありません。
当薬局では、 産科で状態を確認されており、 緊急の降圧治療・入院・分娩等が必要な状態ではなく、 妊娠腎や旧来の妊娠中毒症として扱われてきた 腎・尿・むくみ等の症状について薬剤師へ相談するケース などで、患者背景を確認したうえで使用の可否を判断します。
妊娠中に140/90mmHg以上の血圧を認めた、 蛋白尿を指摘された、 強い頭痛・上腹部痛・視覚異常などがある場合には、 「妊娠中毒症に効く市販薬だから」と自己判断で様子を見ず、 まず産科へ相談してください。
妊娠中毒症・妊娠高血圧で漢方薬は使われる?
妊娠中毒症が現在のHDPへ再整理される以前から、 産婦人科領域では漢方薬が使用されてきました。
漢方では、 「妊娠高血圧症候群だからこの処方」 と一対一で決めるのではなく、 むくみ、尿量、冷え、体力、頭痛、めまい、血圧など を確認して処方を考えます。
一方で、現在の妊娠高血圧症候群、 特に妊娠高血圧腎症・HELLP症候群・重症高血圧では、 漢方治療よりも産科管理・降圧治療・子癇予防・分娩時期の判断が優先されます。
当帰芍薬散
とうきしゃくやくさん
体力が比較的弱く、 冷え、めまい、疲れやすさ、 むくみなどを伴う妊婦さんで使用されてきた代表的な処方です。
五苓散
ごれいさん
のどの渇き、尿量減少、 むくみなど、水分の偏りがみられる場合に用いられる処方です。 妊娠中の使用は自己判断せず専門家へ相談します。
柴苓湯
さいれいとう
小柴胡湯と五苓散を合わせた処方で、 古くから妊娠中毒症の浮腫・蛋白尿などについて 産婦人科領域で検討されてきました。
防己黄耆湯
ぼういおうぎとう
むくみや水分代謝の問題があり、 体力が比較的弱い状態などで検討されることがあります。
釣藤散
ちょうとうさん
頭痛などを伴う高血圧傾向に用いられる処方ですが、 妊娠中の高血圧に自己判断で使用する処方ではありません。
七物降下湯
しちもつこうかとう
高血圧傾向に対して使用されることがある処方で、 妊娠中毒症について過去の産婦人科領域でも検討されています。
特に妊娠高血圧腎症や重症高血圧では、 数時間単位で状態が変化することがあります。 漢方薬は必要な産科診療を置き換えるものではありません。
妊娠高血圧症候群の薬は通販・処方箋なしで購入できる?
一部は通販可能
腎臓仙のように、 妊娠腎・妊娠中毒症などを効能に持つ一般用医薬品や、 むくみ等を効能に持つ漢方製剤には 通販できる製品があります。
ただし妊娠中の高血圧・蛋白尿がある場合は、 購入前に産科または薬剤師へ相談してください。
症状・体質に応じて相談
当帰芍薬散、五苓散、柴苓湯などは 妊娠中にも使用されることがある処方ですが、 妊婦さんでは薬剤選択に注意が必要です。
「妊娠高血圧だから」という理由だけで 自己判断で選ぶものではありません。
降圧薬・硫酸Mg等
妊娠高血圧症候群の本格的な治療に用いる 降圧薬、硫酸マグネシウムなどは 医療機関で母児を評価しながら使用します。
重症例では入院管理や分娩が必要になることがあります。
すぐ産科へ連絡した方がよい症状
- 血圧160/110mmHg以上を繰り返し認める
- これまで正常だったのに140/90mmHg以上の血圧が続く
- 強い頭痛がある
- 目がチカチカする・視界がかすむ
- みぞおち・右上腹部が強く痛む
- 強い吐き気・嘔吐がある
- 急激に顔や手までむくんできた
- 息苦しさがある
- 胎動が明らかに少ない
- けいれん・意識障害がある
特に強い頭痛、上腹部痛、視覚異常、けいれんなどは、 HELLP症候群、子癇、脳卒中などを疑う重要な症状です。
出産後も血圧に注意が必要です
妊娠高血圧症候群は、 出産した瞬間にすべてのリスクがなくなるわけではありません。
産後数日は血圧が上昇することがあり、 HELLP症候群や子癇も産後に発症することがあります。
また、妊娠高血圧症候群を経験した女性は、 将来的に高血圧、脳・心血管疾患、 糖尿病、慢性腎臓病などのリスクが高いことが知られています。
産後も主治医の指示に従い血圧を確認し、 長期的にも定期健診を受けることが大切です。
妊娠高血圧症候群・妊娠中毒症についてよくある質問
妊娠中毒症と妊娠高血圧症候群は同じ病気ですか?
大きく関係しますが、完全な同義ではありません。 以前の妊娠中毒症は高血圧・蛋白尿・浮腫などを広く含んでいましたが、 現在の妊娠高血圧症候群は高血圧を中心とした分類になっています。
むくみだけでも妊娠高血圧症候群ですか?
いいえ。現在の妊娠高血圧症候群は、 むくみだけでは診断されません。 ただし、急激なむくみや血圧上昇、蛋白尿などを伴う場合は産科へ相談してください。
妊娠中毒症に使える市販薬はありますか?
三和生薬「腎臓仙」は現在も添付文書に 「妊娠腎、妊娠中毒症」という効能・効果を持つ第2類医薬品です。
ただし旧来の「妊娠中毒症」と現在のHDPは完全な同一概念ではありません。 現在の妊娠高血圧症候群が疑われる場合には、 市販薬で自己治療せず産科での評価を優先してください。
腎臓仙は妊娠中に通販できますか?
カミツレ薬局では腎臓仙を一般用医薬品として取り扱っています。 オンラインで相談・購入できますが、 妊娠中の使用では現在の血圧、蛋白尿、 産科での診断・治療状況などを確認したうえで販売判断を行います。
妊娠高血圧症候群に漢方薬は使えますか?
産婦人科領域では、 当帰芍薬散、五苓散、柴苓湯、防己黄耆湯、 釣藤散、七物降下湯などが症状・体質に応じて検討されてきました。
ただし現在の妊娠高血圧症候群の標準治療を置き換えるものではありません。
HELLP症候群は血圧が高くないと起こりませんか?
HELLP症候群では高血圧や蛋白尿を伴うことが多いですが、 典型的な症状がそろわない場合もあります。 妊娠後半や産後に強いみぞおち痛、右上腹部痛、嘔吐、頭痛などがある場合は 血圧だけで判断せず産科へ相談してください。
妊娠中の高血圧にはどの薬を使いますか?
メチルドパ、ニフェジピン、ラベタロール、 ヒドララジンなどが使用されます。 重症域高血圧では注射薬による速やかな降圧を行う場合があります。
出産すればすぐ治りますか?
胎盤が病態に大きく関係するため分娩は重要な治療ですが、 産後も数日間は血圧が上昇したり、 子癇・HELLP症候群などが発症したりする可能性があります。 産後も経過観察が必要です。
妊娠中の漢方・市販薬について薬剤師に相談できます
「腎臓仙は現在の状態でも使用できる?」
「妊娠中のむくみに五苓散を使ってよい?」
「当帰芍薬散を妊娠中も続けてよい?」
「病院の薬と漢方を一緒に使用できる?」
妊娠中は、同じ症状でも妊娠週数や現在の血圧、 産科での診断内容によって薬の選択が変わります。 ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
LINEでカミツレ薬局に相談する参考文献・参考資料
- 日本妊娠高血圧学会「妊娠高血圧症候群 新定義・臨床分類(2018)」
- 日本妊娠高血圧学会「妊娠高血圧症候群の診療指針2021」
- 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会「産婦人科診療ガイドライン―産科編2023」
- 日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン―産科編2026 CQ311・CQ312 パブリックコメント原案」
- 日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」
- 国立成育医療研究センター「妊娠高血圧症候群(HDP)」
- 日本産婦人科医会「妊娠高血圧症候群の際の降圧剤の具体的な使用方法」
- 日本産婦人科医会「HELLP症候群」関連資料
- PMDA「三和生薬 腎臓仙 添付文書」
- 三和生薬株式会社「腎臓仙」製品情報
- 日本臨床漢方医会「妊娠高血圧症候群の漢方治療」
- 日本産科婦人科学会誌「妊娠中毒症に対する漢方治療」関連資料
本ページの編集方針
本ページは、日本妊娠高血圧学会、 日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会、 国立成育医療研究センター、 医薬品添付文書、PMDA公開情報、 漢方医学関連資料等をもとに、 カミツレ薬局の薬剤師が一般の方向けに整理したものです。
「妊娠中毒症」は現在の妊娠高血圧症候群と関連する旧名称ですが、 定義・分類が変更されているため完全な同義語としては扱っていません。
一般用医薬品に現在も残っている 「妊娠中毒症」「妊娠腎」という効能についても、 旧来の疾患概念と現在のHDP分類の違いを踏まえて説明しています。
漢方薬については病名だけで一対一に選ぶのではなく、 むくみ、尿量、冷え、体力、頭痛などの症状・体質、 産婦人科領域での使用実績を含めて整理しています。
妊娠高血圧症候群・HELLP症候群は、 母体・胎児双方に重大な影響を及ぼす可能性があります。 市販薬や漢方薬は、必要な産科診療・入院・降圧治療・分娩等を 置き換えるものではありません。



